この映画を見たのは4年ほど前です。封切りのときに劇場で見ました。長女のえと初めて見に行ったアニメでない映画です。
この映画のサントラでコーラスを担当しているのは実はリヨンの学校のコーラス隊です。だからリヨンではかなり話題になりました。そのころその学校のすぐ近所に住んでいたので、このコーラス隊から引き抜かれて映画でもソリストの役を演じていた男の子、ジャン・バティスト・ムニエも、家の近所を歩いているのをよく見かけました。
というわけで私にとってはちょっと思い入れのある映画なのです。ストーリーは、フランス語ではsurveillantと呼ばれる学校の監視員(先生ではないので授業は担当しません。)として、問題児や親のいない子の多い田舎の寄宿学校に赴任してきた人が、合唱の指導が出来る人で、合唱を通して生徒と交流を深める、という話です。
この映画の中の合唱曲の楽譜も出版されており、子供が学校のコーラスのコンサートで歌いました。(この映画のサントラ担当の学校、サン・マルクとの合同コンサートでした。)
子供も大人も楽しめて、何度も見たり、サントラまで楽しめる映画ってあまり多くないと思うのです。この映画は後からDVDも購入し、家族で再度見ましたし、サントラのCDは子供たちが今も時々聞いています。
CDは、リヨン土産として日本の方に贈ったこともあります。
Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。
コンサートに呼んでくれた知人のフランス人が「来年、フランスでヒットしたとてもいい映画が日本でも見られる。あの子が主役のジャン・バティスト。」と教えてくれたのですが、当日体調がとても悪く、コンサート開演40分前まで寝込んでいた私、「???」の状態でした。
演奏は、とても良かったです。
驚いたのは・・・ロッシーニの宗教曲をイタリア語でなくフランス語で歌っていたこと。
ラテン語や英語、ドイツ語の歌は原詞どおりだったので、ちょっと意外な感じがしました。
この年、偶然ドイツの少年合唱団の公演にも行ったのですが、ドイツの子達が全員おそろいのタキシードに身を固めて背筋をピン!と伸ばして歌っていたのに対し、サン・マルクの子達はスモック(?)のような薄いブルーのゆったりしたジャケットをはおり、その下には短めのパンツとシャツの制服らしい服を着た子もいれば、私服?と思しき子も・・・と、様々でした。また、歌っている時もきょろきょろしたり、頭や顔を掻いたり・・・と、とても子どもらしくて、微笑ましかったです。歌声も、サン・マルクの子達のほうがそれぞれの個性が出た歌い方のような気がしました。でも、サン・マルクの合唱団の練習を見学した方によると、とてもスパルタだったそうです。
公演が終わって、子どもたちがロビーに出てきた時、「話してみたら?」と言われたのですが、公演の休憩時間の後、席に戻る際、自分のいた席が分からなくなるほど(自由席でしたが;;)体調不良だった私は、フランス語どころか日本語も出てこずにそのまま会場を後にしました。
ドイツの合唱団とはちょっとしたご縁があり、当時自分でも合唱団に参加していた私は、言葉や年齢を超えて子どもたちと交流でき、音楽の素晴らしさをさらに実感する機会を持てたのですが・・・
歌い方も、レッスンの仕方も違うフランスの合唱団の子どもたちとも、是非話してみたかったのです。
『コーラス』を見るたび、「う〜ん、残念!!」とあの日のことを思い出します。
そんな訳で、私もこの合唱団と映画には、小さな思い入れがあります。
ほぼ同じ時代の同じような状況を描いた映画で、“Au revoir les enfants”がありますね。
こちらも深く心に染み入る映画ですが・・・辛すぎてあまり見れません。
“Au revoir les enfants”は、現在のフランスでご覧になられる機会はあるのでしょうか・・・?