アクセス解析によると、検索エンジンからこちらにいらっしゃる方もおられ、検索語を解析で見ると、「冠詞」「le la les」「un une」「部分冠詞」などが多く見られます。フランス語の冠詞は英語より種類が多いので調べたい方が多いのだな、と思いました。このあたりは前に書いた記事(フランス語の冠詞、フランス語の冠詞その2)でカバーしていて、大体調べたいことが分かったのではないか、と自負しているのですが、それに混じって「du de 違い」「「フランス語の冠詞 du de」などの検索語も見られます。こちらに関しては前の記事ではカバーしていないのでここでちょっと書いてみたいと思います。
まずこれは何が知りたかったのか、ということですが、これは私が勝手に思うに、「何とかの何とか」と言う場合、間に「de」 が入っているときと「du」になっているときがあり、どう違うのだろう、ということだと思います。(ついでに言うとdeやduは定冠詞ではありませんよね。結局は定冠詞に関係するんですけど。)
前置詞deの後ろに定冠詞leが来る場合、de + le= duという公式(?)がありますね。たまたまこのduが部分冠詞と同じ形をしており、使われる場所も似ているので混同されたのかもしれませんが、ここで扱うduは de + le =du のduです。
定冠詞leは男性名詞に付きますから、女性名詞がdeの後ろに来た場合どうなるかというと、どうもなりません。 素直にde laです。
話がややこしくなってきましたが、ここでは
de 対 du (de + le) , de la
ということで話を進めて行きたいと思います。
pomme de terre(じゃがいも)という言葉がありますが、これはどうして*pomme de la terreではないのでしょうか。pomme de terre は「土のりんご」という意味ですがde terre という部分はどこかの土地を指しているわけではなく、ただほかのpomme「りんご」と区別するために種類を表しているんですよね。だからこのpome de terre はこれだけで一つのまとまりになっています。その証拠は形容詞を付けるときに、まとまりの後ろにつけて、真ん中には挿入しないことから分かります。例えば
pomme de terre pourrie(腐ったじゃがいも) と言い、
*pomme pourrie de terre とは言いませんね。
このように後ろにつけるdeでつなげる名詞が何か物や人を指す場合は冠詞を入れます。単なる種類の限定のときは定冠詞はいれません。
次の3つを比べてみましょう。
1) le chien d'aveugle
2) le chien de l'aveugle
1) は盲導犬という意味です。aveugleは「盲人」という意味ですが、これは冠詞もなく、誰かのことを言っているわけではありません。特別な訓練を受けた、他の犬とは違う犬を表わすために付け加えられているだけです。
2)は定冠詞の付いたaveugleですから、誰か知っている人のことを指していて、その人の犬、ということです。これは盲導犬とは限りません。
pomme de pin (まつぼっくり)
épingle de nourrice (安全ピン)
chemise de nuit (ネグリジェ)
robe de chambre (ナイトガウン)
など全て、de以下は実態のない名詞です。これは種類を限定するためにつけるものなので、そういうときは定冠詞はなく、du や de la にはなりません。迷ったときは実態があるかどうか考えてみてください。これで間違えないはずです。
ところでアクセス解析って面白いですね。例えば「海水浴 水着 撮影」「海水浴 素っ裸 着換え 写真」とか、検索してここに来ている人が何人もいるんですが、確かにそういう言葉が出てくる記事はあったんですけど、なんか期待していたことと全然違っていたと思うんです。すみませんねー。
Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。
こんな日もあるのですね。最初で最後かもしれませんが。
もちろん新たに学んだこともあります。
まつぼっくり=pomme de pin
pommeって大活躍な単語なのですね。
ところで素っ裸を期待した人には少〜し同情します(笑)。
ここはフランス語関連の検索が多そうです。アクセス解析で生徒の疑問が判るというわけですね。
私の所は意外にもラテン語の検索が多いようです。単語の意味だけでなく、読み方を調べている方がかなりいらっしゃいます。私はカタカナ表記をあまりしないので、期待にお応え出来ていないなぁと黄昏れる秋の夜です。