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教会の学校

 チッチのcatéchèse が今朝から始まりました。Catéchèseというのは、日本で言うと教会の日曜学校のようなものではないでしょうか。(行ったことがないのではっきりわかりませんが。)毎週一回、子供を学年ごとに集めたカトリック教会の活動で、catéchismeとも呼ばれています。学年ごとにプログラムが大体決まっており、キリスト教の教義の手ほどきを受けるのですが、長女のえもやっていましたが、そんなに堅苦しいことはやっていないようです。


 対象年齢はCE2(小学校3年目で8歳ぐらい。)からCM2(小学校5年目で10歳ぐらい。)までです。地域によっては毎週ではなかったりするようですが、もう少し低年齢のクラスがあるところもあるようです。

  うちは生まれてすぐ洗礼を受けたのは夫だけで、長女のえはcatéchèse へ行っていて自分で希望して洗礼を受けました。のえは今は神様なんていないと思う、と豪語しており、夫もミサへ行くのはクリスマスの時ぐらいで、お世辞にも敬虔なクリスチャンとは言えません。チッチをcatéchèseに入れたのは、長女もやってたから、そのほうが義母が安心する、ということ以外に、私個人的には、こういう教育には年齢制限などはないので何歳になっても受けられますが、今やらないと後からでは余程の決心でもしない限り出来ないのではないか、と思ったからです。洗礼を受ける、受けないとは関係なく、キリスト教の文化はフランス文化の一部であり、文学や哲学、芸術一般にも密接な関係があると思います。だから、一般教養のためにも、教会でキリスト教の基本を少し習うのも悪くないと思うのです。


 平日の夕方のクラスもありましたが、うちは学校が休みの水曜日の朝にしました。家のすぐ近くの教会のすぐ隣の、教会所有の建物で行われます。チッチによると、男の子4人、女の子4人のクラスで、指導するのはイギリス人の女性だということでした。ちょっと訛ってるけど、やさしい人だ、とチッチが言っていました。指導の人は、聖職に付いている人ではなく、ボランティアで参加している信者の方というのが一般的です。水曜日クラスより平日クラスのほうが人数が多いと聞きましたので、多いと20人程度のクラスもあるのかもしれません。チッチのクラスは静かにのんびり出来る、と申し込みのときに係り人から言われました。 


 会費は年間30ユーロぐらいで、教材としてきれいな小冊子やCDがはいったプラスチックのケースをくれます。経済的に苦しい人は分割払いや会費免除もあるということでした。小冊子には書き込むページと、切り取って工作の材料とするページがあります。CDの歌はポップなもので、よく歌詞を聞くと、キリスト教的な内容になっています。普段子供が普通に使う言葉で親しみやすいメロディー、そして現代的なアレンジと演奏になっていて、楽しく歌えそうです。


 今日は「神様っていると思う?」ということから始まって、みんなで意見を言い合い、歌を歌ったそうです。クリスチャンの家庭でなくても入れてもらえますし、洗礼は受けなくてもよく、ただ興味があるから行く、というのでもいいので、のえが通っていたとき、思ったより宗教色が薄いと思いました。使っている部屋も普通の学校の教室のような部屋です。


 のえが通っていたときに分かったことですが、catéchèseに通っている子供が準備をするミサがあるので、年に何回かはミサに行くことになります。のえはミサで何度かバイオリンをソロで弾いたり、子供オーケストラの一員としてミサの音楽を演奏したこともありました。


 それからミサ以外の行事、集まってみんなでスープを持ち寄って食べる、といったような行事もあり、強制ではありませんが、付き合いで参加しました。単なる交流会という感じで、近所の人たちが来ていますし、楽しかったです。


 うちの子は、いろいろな事情で学区外の学校に通っているので、すぐ近所の子供以外に学区内に友達がいないので、catéchèseで近所の友達を作るのも悪くありません。


 チッチは意外にも、旅行先で訪れた修道院などで、十字架の写真のついた絵葉書を欲しがるようなところがあり、「教会で神様のお話、聞いてくる?」と言ったら、すぐ「うん。」と言いました。普段はドタバタうるさい子ですが、案外宗教に興味があるのかも、とも思いました。


 フランスの公立の学校は、無宗教が原則なので宗教教育はもちろん、宗教的な行事もありません。フランスの第2の宗教はイスラム教だそうですが、イスラム圏から来た人たちの中には、教育面での宗教色の無さが逆に不安になる、という人もいるらしく、近所にイスラム教の教育機関がないのでcatéchèseに子供を入れて宗教心を育てる一助にしている、という話を雑誌で読んだことがあります。特殊な例かとは思いますが、宗教が生活の中で重要な意味を持つ国もあるでしょうし、そういう家庭の子弟をすんなり受け入れているのがフランスらしい、と思いました。


 チッチのために今年は教会の行事に少しは参加することになりそうですので、またレポートしたいと思います。

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6件のコメント

[C219]

 何だか、宗教教育バッチリ!なイメージだったのですが、意外にそういうのはNGなんですね。驚き。

 それだけ、地域での教育が多様でしっかりしているということなのかな。

[C221] きなこさんへ

 公立の学校では宗教はNGですし、生徒が宗教と関連のあるものを身につけるのも禁止されています。でも私立の学校ではカトリックのところもありますよ。そういう学校では聖書の授業があったり、校内でミサがあったりします。でもそういう私立の学校でも信教の自由が認められているので、カトリックでない生徒もいますし、ミサなどの宗教行事への参加は強制ではありません。宗教を押し付けないっていうのが基本ですかね。

[C223]

どんなことをするのかとても興味が湧きました。
私自身は完全に無神論者ですが、フランス語やラテン語を学んだり、海外古典文学や西洋史が好きなので、キリスト教を知っておきたいという気持ちがあります。信仰心ではなく知識が必要なのです。
教義の他にキリスト教徒の考え方なども解ると良いなと思います。
理解を深めるには本を読むのが手っ取り早いのですが、信者向けの書籍だとどことなく客観性を欠くような気がして、匙加減の難しさを感じています。
  • 2007-09-27
  • すい
  • URL
  • 編集

[C226] すいさんへ

 私もどんなことをするのか興味があります。前にやっていたのえによると、意見を交換することが多く、何かを覚えるとか先生の言ったことを信じる、ということはないそうです。あとはクリスマスの前なら、クリスマスの意味を説明してくれて、イラスト入りの子供向けの聖書の一説を読んだりするらしいです。キリスト教の行事の由来や意味を説明するわけですね。それは教養として知っておいたほうがいいと思いますし、私自身よく分からないことも多いので、こういうところで習えるというのは有難いことです。
 そうですね。キリスト教関係の本は信者が書いたものが多く、客観性に欠けるように思うことが多いです。でも客観的、学術的すぎるものは読んでいて面白くないですし、良い本に出会うのが難しいですよね。
 哲学関係の本ではどうでしょうか。専門的過ぎず分かりやすく書いた本が見つかるかもしれません。

[C228]

とても興味深く読ませていただきました。
私が子供の頃、近所の教会で「子羊クラブ」という子供向けの日曜教室があったんです。
私は通っていなかったのですが、通っている友人が何人かいて話を聞くと、まゆのさんのお話しと良く似た雰囲気の教室でしたよ。
きれいな絵葉書や、美しい歌が書かれた本など、すごく羨ましかったのを思い出しました。

私も、ヨーロッパの歴史を勉強する上でキリスト教の知識が必要だな、といつも考えていました。
歴史でも、映画でも、文学作品でも、キリスト教を知ると知らないでは味わい方も全然違うのでしょうね。

[C229] ぺりおさんへ

 コメントありがとうございます。 
私も子供の頃、日曜学校へ行っている友達がいました。何かよく分からなかったのですが、なんとなく羨ましく思っていました。
 信じる、信じないとは関係なく、教養として知っておいて損はない、と私も思います。

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プロフィール

Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。

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