ここ数日に渡ってお届けしている南仏旅行レポートの中で、2つのビーチの写真を載せました。
今回はちょっと南仏旅行から離れて、ビーチ一般の話をしようと思います。
私が日本で知っている海水浴場は、愛知県出身なので、知多半島や渥美半島の海、それから北陸の若狭湾、学生時代を過ごした関西から近い須磨浦海岸などです。どこへ行っても海草が足に絡みつくのが不快で、でも海というのはそういうものだとずっと思っていました。
フランスに住みようになって海へ何度か行きました。ブルターニュやヴァンデの海岸、今回のように地中海の海岸。どこへ行っても、海草は一切ありません。浜辺に海草がべちょべちょ、というのが私の知っている日本の海では普通だったのですが、(今は違うんでしょうか。)浜辺にもないし海中にもない。細かい砂か、場所によっては小石の海岸、小さな貝殻を拾ったりできるところもありましたが、海草はなし。いたって快適です。気候が違うから日本のような海草が育たないのかな、と思っていました。
それもあるかもしれません。でも、旅行の4日目に寄ったトゥーロン郊外に住む知り合いの家で食事をしているときに、こんな話を聞きました。
南仏の海岸は大抵、海流の関係で冬の間に海草がたまり、春の嵐で海草は全て吹き飛ばされるんだそうです。そしてきれいになったところで海水浴シーズンとなり、美しい浜辺を楽しめる、というわけです。ところが近年、海水浴客がどんどん早めに来るようになり、春になると気の早い人たちが来はじめます。海草があると保養地としての評判が落ちてしまうので、多くの町で人工的に海草を取り除くようになってきているんだそうです。そこで春の嵐が来たときに、海草の代わりに砂が運ばれていってしまうんだとか。環境に良くないのではないか、という話でした。海草がどこへ行っても全くない、という裏にはこういう話もあったのですね。
ところで日本の海水浴場って海の家にお金を払って更衣室やトイレやシャワーを借りますよね。フランスのビーチは多くのところが全く無料です。だから更衣室やシャワーなど、ないところがほとんどです。普通はトイレぐらいはあります。無料のシャワーや更衣室が少しある場合もありますけど、稀です。有料のところは当然こういう設備が整っているでしょう。私たちは無料のところへ行きましたから、詳しいことはわかりません。今回の旅行で見た有料ビーチは、一人7ユーロでした。
パラソルや寝椅子を貸しているところがあったり、飲み物を売る売店があるところもありますが、本当に何にもなくて海岸だけ、というところも多いです。寝椅子やパラソルは一日単位で借りるのが普通で、ハイシーズンは前もって予約しておかなければ、借りれません。だから自前のパラソルを持ってきている人がほとんどです。海岸だけで、売店も屋外ですし、屋根のある建物がないんです。場所によっては海岸近くに木が生えていて、木陰があることもあります。(Porquerollesがそうでした。)
さて、更衣室がないのに、どこで着替えるのでしょう。
家から水着で来る、車の中で着替える、などいろいろ方法がありますが、ビーチで着替えている人が多いです、子供も大人も・・・。思いっきり裸になって堂々と着替える、友達や家族にタオルで幕を作ってもらってその中で着替える、タオルを巻きながらこそこそ、でもちょっと見えながら着替える、などいろいろです。みんな大らかにやっています。
ちなみにうちは、
長女のえ=車の中
長男チッチ=服の下に海水パンツをはいていき、帰りはタオルでこそこそ or 私が作ったタオルの幕に隠れているつもりが一方向にしか幕がないので後ろの人には丸見え。
次女奈々=海岸で素っ裸で堂々と。
私=タオルでこそこそ
夫プー=今回はカメラを持ってあちこち撮影していたので水着になっていない。(みんな裸なのに一人だけ着衣で靴まで履いていて異様でした。)普段はチッチと同じパターン。
Le Lavandou では荷物になるからと言ってパラソルを車に積んで来なかったのでパラソルがなく、借りようと思ったら、終日全席予約済み。こんなカンカン照りのところでどうしよう、と思いましたが、水が冷たいので、一度入ったら、後はしばらく浜辺に居ても平気で、パラソルなしでも平気でした。
そう言えば、日本の海水浴場って、とうもろこしや焼きそばを売ってたりしませんか。こちらでは海水浴場と名が付き、何の設備はなくても監視員がどこかにいる(ほとんどの場合目立たないです。)ような海岸は食べ物は禁止のはずです。売店があっても、売店前の椅子やテーブルで飲み物を飲む程度。だからゴミが少ないのかもしれません。食べ物の匂いもなく、海草がないせいか潮の香りも弱いです。
フランスの海水浴場は、設備が手薄で不便な点もありますが、澄んだ水の中でくつろげ、こういうのも悪くないと思います。
Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。
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