家族旅行3日目はLe Lavandou ル・ラヴァンドゥで過ごしました。泊まっていたBorme les Mimosas ボルム・レ・ミモザにも海水浴場はあったのですが、Porquerollesポルクロールへ行く船に乗った港のすぐ近くにビーチがあり、子供たちがそこへ行きたがったのです。
道路のすぐ横が海岸になっており、道路をはさんだ反対側はカフェやいろいろなお店でにぎわっています。ここがLe Lavandou の中心地にあるビーチです。
でも水着で昼食を食べにレストランに入るわけにも行きませんし、着替えにホテルに戻るのも面倒。というわけで、午前中は見物、午後に海水浴をすることにしました。
息子がパンフレットで見て乗りたがっていたSeascopeという乗り物に乗りました。下の写真の船です。変わった形ですね。
フランス語ではスィスコプのように発音するので分かりにくかったのですが、船の下部がガラス張りになっていて海の中が見られるようになっているのです。35分のコースになっていて、料金は大人12ユーロ、子供9.20ユーロでした。所要時間が長すぎないので小さい子供でも飽きずよいのではないかと思ったのと、何が見られるのだろう、という好奇心から、乗ることにしました。パンフレットには魚の写真がいろいろ載っていましたが、35分でそんなに遠くまで行って戻って来られるわけはないですし、本当に何か見えるのか?少々疑ってもいました。
内部はこんな感じです。狭いところにいすが並んでいて座って見ることができます。動く水族館って感じですね。
港の近くなんてゴミだらけじゃないか、と思ってましたが、意外にも水はきれいで、木の枝のようなものはありましたが、ゴミらしいゴミは見当たりませんでした。果たして魚は見られるのか、と疑い深い私はまだ疑っていました。
だって、海水浴場がすぐ隣りにあり、ボートやヨット、船などが行き来しているようなところなんですよ。
始めは海草の草原のようなところに出ました。それだけでもダイヴィングなどしたことのない私にとっては珍しい光景だったのですが、体長3cmほどの魚の群れが見えました。船の横を群れをなして通り過ぎて行くんです。その後、いろいろな魚の群れと連れ違い、体長12cmほどの魚の群れが通ったときは慌ててカメラを向けたのですが、上手く撮れませんでした。下の写真は小さい魚の群れです。右手のほうにいるのが見えますでしょうか。いろいろ撮ったのにきれいに写っているのはありませんでした・・・。
今、どこに居るのか見てくる、と言って息子は何度か甲板に出て外の風景を確かめていました。そのあと夫も外に出ていましたが、彼らによると港からは出ていたものの、港のすぐ近くにいたそうです。港の近くでも海がきれいだということですね。
ところでこの船旅、特別ゆれが激しいわけではありませんでしたが、私は船酔いしてしまいました。普段乗り物に弱いわけではないのですが、座って海底に揺れる海草を見ているうちに気分が悪くなってしまったのです。短い旅で助かった、と思ったのは私でした。乗り物酔いがひどい方にはお勧めしません。
さてSeascopeの次は、海水浴場を横目で見ながらカフェで飲み物を飲み、Le Lavandouの旧市街を歩きました。コート・ダジュールはどこもそうですが、きれいなお店、かわいいお店がたくさんありました。
下は、買い物かごの看板(?)がかわいかったので撮った写真。草などで編んだ買い物かごのお店でした。
さて、港の近くにカフェなどが集まっている広場があり、その近辺を散策していると、突然オルガンの音がして、賛美歌が聞こえてきました。驚いて見ると広場の中央スペースに折りたたみ椅子を並べて、ミサが行われているのです。正装をした神父さんたちがいて、大きい十字架も飾られており、たくさんの人がミサに参列していて、青空教会!?さすが南仏、とか妙なことで感心してしまいました。それからこの日が8月15日だったことに気が付きました。ミサは普通は日曜日ですし、平日は夕方に行われるのが普通ですから、特別な日でないと、平日の朝にミサなど行われないと思います。
8月15日はAssomption、聖母被昇天の祝日で、祭日となっています。平日じゃなかったんですよ。聖母マリアが地上生活を終えた後、霊魂も肉身も天国に行ったことを記念するお祭りで、カトリック特有のものだと思います。「そうかー、今日って祭日だったんだー、バカンスだしすっかり忘れてた。」と休暇ボケしている自分に気づきました。
それからしばらくしてまた通りかかると、ミサは終わっていて、十字架も椅子も片付けられていましたが、広場の横で楽隊が演奏をしていました。
太鼓にBrignoles という字が見えますね。Le Lavandou近辺の町の消防音楽隊のようです。年配の人が目立つ音楽隊でしたが、演奏後、ほかの楽隊や消防団、果てはジープに乗った年配の軍人さんなどと共に町の中をパレードしていました。いかにも祝日、という感じで、子供たちがパレードを追いかけており、観光客が写真を撮ったりしていました。
でも私はこのお祭りを見ながら、腑に落ちないものを感じました。これは7月14日の革命記念日や、Armisticeと呼ばれている5月8日と11月11日の第一次、第二次大戦休戦記念日の祝い方で、この日のAssomption のような宗教的なお祭りには不似合いだったからです。「南仏ではこうなのかなー」という疑問を抱きましたが、主人に聞いても「祭日だからだろう。」という返事しか返ってこない。祭日の種類が違うって言いたいんだってば!この疑問は今日解けました。これについては旅行シリーズの最後に書こうと思います。
パレードを見た後で、旧市街でお昼ご飯を食べ、いよいよ海岸へ。Le Lavandouの中心街にあるビーチはかなり賑わっています。
ホテルも集中していますし、駐車場の数も多いですしね。
Le Lavandou には全部で12のビーチがある、と観光案内所の看板に書いてありましたから、もう少し中心から離れた静かなビーチへ行こう、と夫が言い出し、 早く水に入りたがる子供をなだめながら、駐車場に戻り車に乗りました。いくつかビーチを通り過ぎ、車で西に10から15分程度走ったところで車を止めました。車道からビーチまでが少し離れていますし沿道には店もなく、中心地よりは夫の言葉を借りればsauvage 野性的。そのわりに人は多かったですが、中心地ほどではなく、きれいな白い砂でしたので、子供たちはとても喜んでいました。
フランスでは、午後2時から4時の一番日差しが強いときは海水浴は避けたほうが良い、と言われていて、午後3時ぐらいだったんですが、海水浴をしてしまいました。暑い日だったので、水が冷たくて気持ちよかったです。そして5時過ぎに海水浴をやめて着替え、ホテルに戻ってテラスで冷たい飲み物を飲みました。
もっとビーチでゆっくり出来れば良かったと思いましたが、最初は水を怖がっていた次女奈々も浮きを使って浮くことができるようになり、両腕に固定する浮きを付けて海の中を一人で歩いたりしていましたし、上野二人もすぐ友達が出来て数人で砂で運河を作ったり水の中で追いかけっこをして遊んでいました。有意義な一日だったようです。
実は私は個人的にはPorauerollesの隣りにあるもう一つの島、Port-Cros ポール・クローへ行きたかったんです。Port-Crosは国定公園なので自然が保護されており、海水浴場と言えるところはなくて、ハイキングをする島なので、子供には向かないと思ってあきらめました。別の機会に行ってみたいと思っています。
Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。
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