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[C1159]

 この雑誌は初めて見ました。知的な雰囲気の表紙で洗練されていますね。なんとなく難しそうな印象を受けます。

 リンクを辿ってポンピドーのビデオも見てきました。確かに論議を巻き起こしそうな企画だと思います。女性という性ではなくもっと普遍的な視点で、と考えること自体がそもそも男と女を分けている証拠で....と堂々巡りになってしまう問題です。
 現代美術の作家はあまり男女の別なく活動できているように思いますが、女性の場合は作品に「女性ならではの何か」があるのか、あるいは逆に女性的なものをまったく感じさせないのかが批評される率が高いです。男性アーティストにはそういうことはしませんね。差別するつもりがなかったとしても......難しい問題です。

 そういえば本屋さんでは男性作家と女性作家が別の棚になっていることがよくあります。どちらも五十音順に並べているので、わざわざ男女で分ける必要は無いのにといつも不思議に思っています。
  • 2009-05-30
  • すい
  • URL
  • 編集

[C1160] すいさんへ

 今号は表紙の色がクールなので特に知的な雰囲気になっている気がします。内容は全体的にintellectuelな雑誌だと言えると思います。このインタビューを見ても意見をはっきり述べる雑誌だという雰囲気が伝わってきませんか。フランスの知的な雑誌はジャーナリストの意見がはっきりしているので好きです。

 この記事を読みながら女性問題の難しさを感じました。問題提起することによって女性の特殊性が出てしまうわけですが、主張したいのは特殊性ではないというパラドクスです。わざわざ女だと特筆されれば女性らしい何かを期待するのが自然だと思いますが、女性らしいとレッテルを貼られた何かを求められるのは困る、と思っているわけで、だったらわざわざ女だと言わなきゃいいのに、と言うことになってしまいます。

 日本の本屋さんって作家が男女別になっていましたっけ?名前は知っているけど性別を知らないこともあると思うんですけどね。思えば学校の出席番号も男女別でした。中学は男子の1番、女子の1番のようになっていて、高校では男子が1番から五十音順で始まり、その後続き番号で女子でした。大学に入ったら男女混合のアルファベット順で新鮮な感じがしました。フランスの学校は男女混合のアルファベット順です。

[C1167] 混合名簿

横浜市では、小学生から男女混合名簿ですよ。保守派からの反発が大きいですが。男女別にするとしても、なぜ常に男子・女子の順なのかを問う必要があります。

本屋で男女別になっていますか? あまり見たことがありませんが…。

[C1171] tsさんへ

 私も小学校の時は男女混合の五十音順でした。男女別が出てきたのは中学からです。中学と高校は男女に分かれる教科があるので混合では不便なのではないでしょうか。
 常に男子・女子の順なのか、ですが、わざわざ逆にするのは何か挑発的ですし、慣習に従うのが無難、ということでしょうね。この順に特に理由はないと思います。強いて言えば、語呂がよい、ということではないでしょうか。ジョダンよりダンジョの方が断然座りがいいです。

[C1175] 男子・女子の順

「男子・女子の順」で指摘したかったのは、名簿の前半が男子、後半が女子なのは、男子が優先されているためだろうということです。

「男女」という語がこの順序なのは、中国語の発音のためです。手前味噌ですが、下記 URL に私が書いた説明があります。
http://www.sf.airnet.ne.jp/~ts/language/sayu.html

[C1176] tsさんへ

リンクをありがとうございました。興味深いサイトをお持ちですね。
 こちらでのコメント1175を拝見して「いや、だから、そうかもしれないけど、そこをあえて、そういうことじゃなくて単なる発音上の問題かもしれないし、そう思いたい。」と思ったわけなんですが、リンクの記事を拝見して私の言いたいことを理解してくださっているように思いました。名簿は「男女」という言葉の順序と同一になっていると私は解釈したんですよ。その方が男女平等イデオロギーから独立できるじゃないですか。

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フランスの美術雑誌 --- ポンピドーセンターの新企画

 ものすごく久しぶりに美術雑誌Beaux Arts Magazineを買いました。

Beaux Arts

 絵を描く人向けの情報誌もいろいろ出ていますが、この雑誌は描く人のためではなく、美術愛好家、コレクター、投資家、展覧会企画者など現代の美術潮流が知りたい人向けの雑誌です。当然現代アートの記事が豊富で、展覧会情報もあります。上の写真では分かりませんが、通算300号にあたる号で、表紙に大きく300の形に梨地仕上げのようになっています。ちょっと凝った表紙ですね。中身も美術を扱う雑誌だけに、見やすく美しいレイアウトを心がけているようです。

 この雑誌を買ったのはQu'est-ce que la beauté?(美とは何か。)という特集に興味を感じたからです。でもこの特集は60ページあり、まだ全部読んでいませんが、とてもここで紹介しきれる内容ではありませんので、別の記事を紹介したいと思います。

 今日からパリのCentre Georges Pompodou ポンピドーセンターで新しい展覧会が始まったそうです。先ほどたまたま聞いたラジオのニュースで言っていました。その展覧会についての記事を紹介します。この展覧会がちょっとした物議を醸し出しているらしいのです。

記事のタイトルは

Polémique à Beaubourg (ボブールで論争)

ボブールというのはパリのポンピドーセンターのことです。正式名はLe centre Georges Pompidouですが、通称でこのように呼ばれています。
見出しの下のリードには

C’est une première mondiale : le Centre Pompidou présente ses collections au féminin. Un accrochage monosexe qui laisse perplexe : une telle radicalité est-elle bien nécessaire ?

世界初、ポンピドーセンターは女性アーティストのコレクションを展示。単一の性による展示は当惑を巻き起こした。このような過激さは本当に必要だったのか。

 どうも新企画の展覧会は女流アーティスト専門のようです。横の小さな囲み記事によりますと、1909年から2009年の200人の女流アーティストを500の作品を通して紹介するもののようです。建物の四階は現代の女流アーティストのみで占められているそうで、近代芸術の階である五階も一部を近代女流アーティストに割いています。ピカソ、ジャコメッティ、マチス、ミロを見るためだけに来る人がいるのでやはり男性も無視できなかったとのことです。新企画の展覧会かと思えば、常設展がこうなってしまったのですから、確かに思い切った決断ですね。ラジオのニュースによるとこの展覧会は一年続くそうです。

 なかなか思い切った展示ですから、何か特別な意図があるに違いありません。この記事は女流作家Marie Darrieussecq とこの展示の企画者らしいCatherine Gonnardとのインタビューです。

 こういう女性だけの企画、というのを見ると性差別のような気がちょっとしてしまいます。芸術には女性ならではの視点というのがあり、それを強調するための展覧会なのでしょうか。男女に関係なく良い作品が見たいのにどうして女流にこだわるのでしょうか。そんな疑問を持って記事を読み始めました。

作家のMarie Darrieussecqは言います。

… les hommes décrivent les femmes comme étant spécifiques, hors de l’universel. Or j’ai une prétention à l’universel, comme les hommes. Lors que j’écris, je n’écris pas en tant que femme. J’écris en tant qu’écrivain. Le geste d’écriture, ou de peindre, de sculpter, de photographier, est un geste universel. Qu’on soit homme ou femme. Je ne nie pas pour autant que j’ai un corps, féminin ou désigné comme tel, et que lorsque j’écris, cela produit des effets.
[拙訳] 男性は女性を普遍性の外にある特殊なものとして語ります。ところが私は男性と同じように普遍性を自負しています。私がものを書く時は女として書いているのではありません。作家として書いています。文を書く、絵を描く、彫刻する、写真を撮る、という行為は普遍的な行為です。男でも女でもいいのです。私は女性、あるいは女性だとされる肉体を持っており、私が書く時それが何らかの効果があることは否定しません。

 女性ならではの何かがあるかもしれないけれども、それを振りかざして表現しているのではなく男女に関係ない普遍的な意味で表現しているらしいことが判りちょっと安心しました。ですが、それならなぜわざわざ女性という立場を強調した展示をするのでしょうか。

Catherine Gonnardがこう言っています。

C’est tout le paradoxe français. Notre culture, notre pensée se basent l’universalisme où chacun, chacune doit se fondre. Ce qui suppose d’ignorer les discriminations historiques. Pour se rendre visibles, les artiste femmes ont donc dû se spécifier, se soustraire de cet universalisme.
それがフランスの逆説的なところです。フランスだけではないと思いますけど。)私たちの文化や思想は、男も女も融合しなければならない普遍主義の上に成り立っています。それは歴史的な差別を無視することを前提としています。だから自分たちの存在が見えるようにするために、女流アーティストは女性であることを明示し、普遍主義から逃れなければなりませんでした。

確かにパラドックスですが、女性だと言わなければ普遍性の影で存在が曖昧になってしまうということですね。でもこんな話を聞いていると単なる美術作品の展示以外に別のメッセージもありそうな気がしてきます。

Catherine Gonnardが言っていました。

Une telle exposition est pour moi indissociable de l’histoire des femmes en général, ainsi que de l’histoire sociale et politique de la France.
このような展示は、私にとっては女性の歴史、そしてフランス社会政治史と切り離せません。

 女性アーティストの地位だけではなく女性一般についても考えて欲しい、ということでしょうか。今までもこの美術館は女性アーティストの特別展を企画してきましたが、今回のように美術館全体が女性で占められるのは初めてで、このことにより、女性アーティストのコレクションの豊富さと共に、足りないアーティストや分野についても目が行くことを望んでいるようです。新しい芸術分野である写真は、女性も男性と同じぐらいコレクションに入っているそうですが、近代美術の分野では女性アーティストの作品が少ないのだそうです。一時的な催しではなく今後の動きに影響を与えたいという野心があるようです。

一つ面白いと思ったのはこの展示のメセナについてのコメントです。ポンピドーセンターのサイトの常設展のページにはメセナである化粧品メーカー、イヴ・ロシェのロゴが入っています。以下Catherine Gonnardのコメントです。

Le mécénat en soi ne me gêne pas. Le choix du mécène, davantage. Il y a un paradoxe entre la radicalité du projet et le choix d’une marque qui associe l’univers des artistes femmes à celui de la beauté et de l’apparence. C’est-à-dire à des stéréotypes, à des injonctions : soyez femme, soyez belle, comme ceci et comme cela. Ne pas avoir trouvé d’autre mécène qu’une marque de cosmétique, pour une telle exposition, c’est quand même navrant. En plus, Yves Rocher, c’est un nom d’homme. Plutôt drôle, non ?
メセナ自体は気になりません。選ばれたメセナのほうに当惑を感じます。プロジェクトの過激性と、女流アーティストの世界を美容や容姿の世界に関連付けるブランドの選択との間にパラドックスを感じます。つまり、このように女であれ、あのように美しくあれ、という常套句や命令の世界と結びつけたのです。このような展覧会に化粧品のメーカー以外にメセナが見つからなかったということは、やはり嘆かわしいです。それにイヴィ・ロシェって男の名前じゃないですか。可笑しいですよね。

 女性を、女性であるがゆえに、ではなく普遍的に扱いたいというのがこの展覧会の主張であるのに、世間一般のステレオタイプの象徴とも言える美や化粧と結び付けられたのですから、この人が不快に思うのも分かります。でもこんなことを公言したらイヴ・ロシェが怒りそうですね。いやいや、そういうことも全部分かって包み込むつもりでメセナになったのかもしれませんけどね。

 論議の的になっているというこの常設展、行ってみたくなりました。ポンピドーセンターのサイトの常設展のページにこの展示elle@centrepompidouの紹介ビデオがあり、作品のいくつかが見られます。


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 この雑誌は初めて見ました。知的な雰囲気の表紙で洗練されていますね。なんとなく難しそうな印象を受けます。

 リンクを辿ってポンピドーのビデオも見てきました。確かに論議を巻き起こしそうな企画だと思います。女性という性ではなくもっと普遍的な視点で、と考えること自体がそもそも男と女を分けている証拠で....と堂々巡りになってしまう問題です。
 現代美術の作家はあまり男女の別なく活動できているように思いますが、女性の場合は作品に「女性ならではの何か」があるのか、あるいは逆に女性的なものをまったく感じさせないのかが批評される率が高いです。男性アーティストにはそういうことはしませんね。差別するつもりがなかったとしても......難しい問題です。

 そういえば本屋さんでは男性作家と女性作家が別の棚になっていることがよくあります。どちらも五十音順に並べているので、わざわざ男女で分ける必要は無いのにといつも不思議に思っています。
  • 2009-05-30
  • すい
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[C1160] すいさんへ

 今号は表紙の色がクールなので特に知的な雰囲気になっている気がします。内容は全体的にintellectuelな雑誌だと言えると思います。このインタビューを見ても意見をはっきり述べる雑誌だという雰囲気が伝わってきませんか。フランスの知的な雑誌はジャーナリストの意見がはっきりしているので好きです。

 この記事を読みながら女性問題の難しさを感じました。問題提起することによって女性の特殊性が出てしまうわけですが、主張したいのは特殊性ではないというパラドクスです。わざわざ女だと特筆されれば女性らしい何かを期待するのが自然だと思いますが、女性らしいとレッテルを貼られた何かを求められるのは困る、と思っているわけで、だったらわざわざ女だと言わなきゃいいのに、と言うことになってしまいます。

 日本の本屋さんって作家が男女別になっていましたっけ?名前は知っているけど性別を知らないこともあると思うんですけどね。思えば学校の出席番号も男女別でした。中学は男子の1番、女子の1番のようになっていて、高校では男子が1番から五十音順で始まり、その後続き番号で女子でした。大学に入ったら男女混合のアルファベット順で新鮮な感じがしました。フランスの学校は男女混合のアルファベット順です。

[C1167] 混合名簿

横浜市では、小学生から男女混合名簿ですよ。保守派からの反発が大きいですが。男女別にするとしても、なぜ常に男子・女子の順なのかを問う必要があります。

本屋で男女別になっていますか? あまり見たことがありませんが…。

[C1171] tsさんへ

 私も小学校の時は男女混合の五十音順でした。男女別が出てきたのは中学からです。中学と高校は男女に分かれる教科があるので混合では不便なのではないでしょうか。
 常に男子・女子の順なのか、ですが、わざわざ逆にするのは何か挑発的ですし、慣習に従うのが無難、ということでしょうね。この順に特に理由はないと思います。強いて言えば、語呂がよい、ということではないでしょうか。ジョダンよりダンジョの方が断然座りがいいです。

[C1175] 男子・女子の順

「男子・女子の順」で指摘したかったのは、名簿の前半が男子、後半が女子なのは、男子が優先されているためだろうということです。

「男女」という語がこの順序なのは、中国語の発音のためです。手前味噌ですが、下記 URL に私が書いた説明があります。
http://www.sf.airnet.ne.jp/~ts/language/sayu.html

[C1176] tsさんへ

リンクをありがとうございました。興味深いサイトをお持ちですね。
 こちらでのコメント1175を拝見して「いや、だから、そうかもしれないけど、そこをあえて、そういうことじゃなくて単なる発音上の問題かもしれないし、そう思いたい。」と思ったわけなんですが、リンクの記事を拝見して私の言いたいことを理解してくださっているように思いました。名簿は「男女」という言葉の順序と同一になっていると私は解釈したんですよ。その方が男女平等イデオロギーから独立できるじゃないですか。

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プロフィール

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Author:まゆの
フランスに住み始めて早17年。2003年からリヨンの郊外に住んでいます。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(19歳)、長男チッチ(15歳)次女奈々(10歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。

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