今日は最近読んだ フランス語の本を紹介します。これです。Shan Sa 著のLa joueuse de go 。「碁を打つ女」という意味です。男性だとjoueur ですが、ここは joueuseなので女性です。女性と言ってもまだ若く20歳前だと思います。中国が舞台の小説です。
表紙の写真欲しさにアフィリエイトしてみたんですが、なんか写真が小さいですねー。クリックすると大きく見られるはずです。フランス人読者のコメントなども入っていますので、よろしければご覧ください。
読んでみて、確かにoriginal だと思いました。これはラブストーリーなのでしょうか?一応そうかなーと思うのですが、普通の恋愛小説とは全然違います。
作者のShan Saは1972年に中国生まれた中国人で、1990年8月にフランス政府給費留学生として来仏。何冊かの本を発表していますが、全てフランス語で書いています。フランスの文学賞をいくつか取っているのですが、この本も例に漏れず、Prix Goncourt des lycéens という高校生が審査する文学賞を受賞しています。中国人でフランス語で文学活動をしている作家は他にもいるそうですが、この人はその中の若手だそうです。
1990年の来仏後、1992年にフランスのバカロレアを取得。1994年に哲学の勉強を終え、なんと画家バルチュスの秘書を2年間務めた、と経歴には書いてありました。そのときにバルチュスの妻、節子夫人に日本文化の手ほどきを受けたのだとか。この小説には日本人が出てきますし、日本の古典文学からの引用も出てきます。絵も描いていて展覧会も開いているらしいです。多才な人ですね。
特異な経歴にも興味がわきましたし、12歳の頃に中国での詩の全国コンクールで一等を受賞したということからも早くから文才が認められていた人なんだな、と思いました。あの人数の多い中国で、どんな分野にしろ一位を取る、というのは並大抵なことではないのではないでしょうか。
バイカルチャーな人にも、このごろ興味を持っているので、今後この作家の別の作品も読んでみたいと思っています。
手元に本があるので、せっかくですから紹介します。(Hくん、ありがとう。ちゃんと返しますねー。)
Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。
[C57] 早速「碁を打つ女」を・・