日頃、子供たちや夫から運動不足を指摘されている私ですが、なんとテニスのレッスンに挑戦してしまいました。
テニスは昔、日本で勤務先の人たちに誘われて一度やった以外は3-4年前に夫と当時住んでいたマンションの敷地内のテニスコートで2、3回やっただけです。きちんとした練習はしたことはなく、多分詳しいルールも分かっていません。
そんな私がどういう風の吹き回しか、テニスをやってみようと思いました。チッチの通っているテニススクールは大人向けの講習はないので隣の市のテニスクラブへ行きました。そこは大人向けの夏期講習があることを知っていたのです。2-3週間前にこのクラブに出かけ、
Est-ce que vous avez un stage de tennis pour adultes débutants ?
(大人の初心者向けのテニスの講習はありますか。)
と聞いてみました。「あります。」と言われて渡されたパンフレットを見ると、1回2時間、19時〜21時とあり、申し込み単位は二日で、
fond de court (これが何か分からなかったので質問するとcoup droit(フォア)とrevers(バック)での打ち方など基本的な動きを練習する、と言われました。)
service サーブ
volée ボレー
の中から二日続けて fond de court + service か fond de court + volée の組あわせから選ぶようになっていました。
初心者がいきなりサーブとかボレーとか出来るの?と思うと共に、これって本当に初心者の講習?と思ってしまいましたので、
Mais ça n'a pas l'air accessible. (なんか難しすぎるようですけど。)
と言ってみましたが、係りの人は大丈夫、レベル別ですから初心者だけのグループです、といいます。そこで思い切って申し込むことにしました。その人がボレーよりサーブの方が簡単だから、自分ならサーブにする、と言うのでそちらにすることに決めました。
ところが、いざ申し込みに行くと、受付の人から今のところ初心者の申込者が他にいないので、講習が出来るか分からない、決まり次第連絡します、と言われました。せっかく珍しくスポーツをやってみる気になったのに、出来ないかも、と思っていると、先週の土曜日の朝、電話がありました。
On attendais un deuxième inscrit mais malheureusement...
(二人目の申込者を待っていたのですが、残念ながら・・・)
と言われたので、てっきり中止になったのだと思ったのですが、グループレッスンの料金で個人レッスンをしてくれる、というのです。初心者に2時間続けてはきついと思うので、3回ぐらいに分けて計4時間になるようにやってくれる、というので、お願いすることにしました。せっかくの機会ですしね。
テニスは全くの初めて、と言ってあるので、前に別のテニスクラブで見かけた初心者向けの練習を思い描きました。生徒はコートの真ん中の一箇所にずっと立っていて、先生が足元のいい位置にボールを投げてくれるので、それをラケットでポコン、ポコンと返していく、というテニスと言えども走り回ることはなく、腕だけ動かしていればいい、という感じでした。あれなら普段まったく体を動かしていないので走れない私にも出来そうだな、と思って出かけました。
ラケット、靴、ミネラルウォーター、それから前にのえがお小遣いで買って贈ってくれたミニスポーツタオル(私の好きなキャラクターがついていてかわいいんです。)を持って時間よりほんの少し前に行きました。行ってみると先生はすらっとした若い男の人で、ハンサムで快活。にっこり笑顔で
Bonsoir (こんばんは。)
と手を差し出して来たので、握手をしながら
Vous êtes Guillaume? あなたがギユームですか。(先生の名前は電話で聞いていました。)
と聞くと、うなずいて
Comment tu t'appelles? 名前は?
と言われました。「まゆの」と答えたら
Bon d'accord. On y va Mayuno? OK、行こうか、マユノ。
という具合にレッスンは始まりました。
コートの真ん中あたりの位置につきながらの会話は以下の通り。
Tu fais quoi comme sport? どんなスポーツをしてる?
Rien. Je ne suis pas sportive du tout. Je suis au niveau zero pour tous les sports.
何もしてない。スポーツは好きじゃなくて。スポーツは全部レベルゼロよ。
Comment tu as eu l'idée de faire du tennis? どうしてテニスをやろうと思ったの?
Bein, comme ça. うーん、なんとなく。
それから軽く先生と打ち合い、それでレベルが分かったとかで、ラケットの持ち方を直され、レッスンが始まりました。私はポコン、ポコンと時々打てばいい、かなりtranquille (穏やか、静か)なものを想像していたのですが、ところが、ところが・・・ 始めはフォアで打ち始めたのですが、一回打ったら構えの姿勢で定位置に戻り、またボールまで走って打つ、という具合。すぐバックも始まり、今度は前後左右に振り回され・・・
Aller ! Recule, recule ! 行け!下がって、下がって!
Replace-toi, Mayuno! まゆの、元の位置に戻れ!
Position d'attention ! 構えの姿勢!(これが簡単なのに出来ない。)
Main gauche sur ta raquette! 左手をラケットに添えて!
Cours devant ! 前へ走れ!
Replace-toi vite ! 早く定位置に戻れ!
La main gauche ! 左手!
これはスポ魂漫画ですか!?初めてなのにハードすぎるよ・・・。先生にしてみればどうしてこんなことぐらいでそんなにすぐ疲れるのか、と思うのでしょうが、すぐ疲れて走れなくなってしまいます。
OK. Encore 3 balles et tu peux te reposer. (よし、あと3本やったら休憩してよし。)
えー、あと3本もやるの?休憩中は説明しているので時間の無駄もなく、2-3分休憩したらすぐまた始まります。必要な用具(ピンや位置を示すビニールの円盤)を並べている先生に同じクラブの人が、「どう?」と聞いていました。先生が
Elle se débrouit pas mal aux coups droits. Elle est beaucoup moins bien en revers. Et elle a pas la pêche. (フォアは結構いいけど、バックは良くない。それに体力がない。)
と言っているのが聞こえました。初めてなんだから仕方ないって、そんなの。疲れたけど、いい汗流したって感じでした。隣のコートで打っていた女性は
Bravo ! C'est vraiment bien pour la première fois. (ボラヴォー、初めてにしては本当に上手よ。)
と励ましてくれ、私のサーブが隣のコートで談笑中の数人の方に飛んでいった時には
Pardon ! Je vous ai attaquées ! (すみません。そちらを攻撃してしまって。)
と謝った私に
Oh Mayuno, tu nous attaques. (もう、マユノ、私たちを攻撃するのね。)
と言われた時は名前を覚えていることに驚きました。私が走り回って疲れていると、
T'inquiète pas. On était tous comme ça au début. ( 大丈夫よ、私たちもみんな最初はそうだったんだから。)
と言ってくださる方もあり、初心者、新参者にも優しいクラブのようです。もう2回練習したので、あと一回、今夜行くことになっています。筋肉痛なんですけど・・・。
子供は私がスポーツをするのに協力的で、「お母さんはすぐ疲れちゃうからスポーツをした方がいいよ。」とか言っていますし、のえは「毎週2回ぐらい行くといいんじゃないの。」と言います。奈々までもラケットを見て「それ、きれいだねー。」とか言ってくれます。スポーツは苦手だけど健康のためにはいいですよね。
Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。
思い立ったが吉日ですね。
お子さんも応援してくれて、クラブの方たちも優しくて、いい感じですね。
あー私も免許が取れたら何かしたいな。
私はテニスはちょっと遊びでするだけでも手首をすぐに傷めちゃうんです。他の部分の筋肉に比べて、握力が無いのだと思います。