また、かなりあきれる事件がありました。
先週の火曜日、夕方子供を迎えに行くと、奈々の幼稚園の先生がかなり焦った様子で、「来週の金曜日の午後は幼稚園も小学校もありませんから、チッチからも同様の用紙をもらうと思いますが・・・」とおっしゃいました。先生が下さる紙を読むと、なんと、翌週の金曜日、つまり今日ですが、午後、Inspecteur d'Académie(辞書には大学区視学、とありますが、要するに教育委員会の査察係のようなものです。)がリヨン市内の先生方に教育プログラムについて意見を聞くのだそうで、そのために授業は無し。給食を食べる子は13時20分、食べない子は11時45分に迎えに来い、というのです。そして給食を食べる、食べないを書いて提出するようになっていました。
共働きの家庭が多いですし、働いていなくても何らかの用があることもあります。約束を変更したり、ベビーシッターや親戚の誰かに頼んだり、有給を取ったり、といろいろ手はずを整えなければなりません。私は仕事を早く抜けて子供を迎えにいくことにしましたが、融通が利かない仕事もあるでしょうし、急に言われて困ってしまった親御さんも多いのではないでしょうか。
こんなに急に決めて、ずいぶん勝手な決定だな、と思いました。親の不平や不満の直撃を受けるのは、お知らせを配っている先生ですし、申し訳なさそうに紙を配る先生の姿を見て、気の毒に思いました。
そして一週間経った昨日、いつものように奈々を迎えに行くと、奈々の担任の先生が私を見つけてあたふたと駆け寄ってきて、「チッチにInspecteurからの手紙を渡しました。」と言います。私に直接手渡せない時は、奈々に預けるのは頼りないですから、この先生はいつもチッチに渡すのです。それでその紙を見ると、なんと翌日の午後に予定していた先生との意見交換会が中止になり、なくなったはずの午後の授業が復活した、と書いてあるのです。
紙には「保護者の困難を鑑み、このように決定した。」と書いてありました。そんなにすぐ取り消すなら、もともと始めなければいいのに、よく考えてから通達を出せ!と腹が立ちました。だって、前日ですよ。もうどの家庭も、解決策を見つけて手はずを整えているはずです。有給を取ったり、ベビーシッターを雇った場合、取り消しが難しいこともありますし、迷惑な話です。たまたま月曜日はlundi de Pâques イースター・マンデーで祝日なので、有給を取って連休にした人も多いと思います。
またまた焦りながら紙を配る先生に
ça vous donne du travail. (仕事が増えましたね。)
と声を掛けました。そして何度も変えるなんていい加減過ぎる、と言うと、先生自身も自分の子供のことであれこれ準備していたのに無駄になり、教員としても何度も通達を配り、保護者の手前これでは自分が馬鹿のようだ、とおっしゃっていました。まったく人を馬鹿にした話です。
Il se moque du monde. (人を馬鹿にしていますよ。)
というのが私と先生の一致した意見でした。
さらに配られた用紙を見ると、「給食を食べる、食べない」に加わり、「午後授業に出る、出ない」を選択してまた学校に提出するようになっていました。もう、何回書かせるの?
つまりこれは休暇を取った親もいるでしょうから、学校へ来るのを強制するとまた文句が出る可能性があるわけで、だから今日の午後は「来ても、来なくてもよい。」ということになったわけです。ますます間抜けな話です。
Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。
うちは例のinspecteurの件の手紙の中に、
le samdi 22 mars 2008 matin est un temps banalisé;
という文章があって、un temps banaliséが何かわからず、思わず「覆面パトカー」が思い浮かびました。続きを読めば、要するに「授業がない」ということはわかったのですが、辞書を引いても当てはまりそうな訳は載っていないし、夫に聞いたら、知らないと笑っていました。