先日、長男チッチ(8歳)の学校から紙をもらってきました。その紙には次のように書いてあり、ちょっと驚きました。
L'Education nationale et divers consulats d'Algérie, d'Espagne, du Maroc, du Portugal, de Tunisie, et de Turquie, peuvent organiser des cours de "Langues et culture d'origine" destinés aux élèves dont les parents ou le grands-parents sort issus de l'immegration.
拙訳
教育相とアルジェリア、スペイン、モロッコ、ポルトガル、チュニジア、トルコの各領事館は、移民の両親あるいは祖父母を持つ生徒のために、「出身地の言語と文化」の授業を行うことができます。
そして紙の下半分は申し込み用紙になっていて、授業を希望する、しない、を書いて言語を選べるようになっていました。選択できる言語は当然これらの国の言語ですから、アラビア語、スペイン語、ポルトガル語、トルコ語です。この中から一つを選択するようになっていました。
授業の場所は説明によれば、自分の通っている学校か近隣の学校、ということでした。希望者の数によるようです。
チッチの学校にどれほど授業を希望する生徒がいるのかは分かりませんが、希望者は無料で授業が受けられるようです。レベルなどいろいろな問題があるかとは思いますが、それでも随分思い切った試みに思えました。移民の子弟に対するフランス語の補習授業は既にありますし、大人向けのフランス語の授業も無料のものがあります。フランス語での困難を減らし、フランスでの生活が楽になるように、という配慮ですが、これが結局は治安の維持にもつながるように思います。
移民がフランス社会に溶け込めるようにするためのサービスだけではなく、今度は移民の子弟が出身国についての知識を増やすための努力をフランス教育相と本国の領事館が協力して行うわけです。移民政策も行き届いてきたという感じがします。(実際には至らないところが多々あるにせよ。)
日本語があればチッチも参加させたいところですが、日本語はありません。やはり日本は移民の出身地ではないですよね。ここに挙げられている国が、多くの移民の出身地と見なされている、ということもこの紙から分かります。
「授業を希望しない」、というところを丸で囲みながら(申し込み用紙は希望の有無にかかわらず全員提出することになっていました。)フランスの懐深さやこの試みに対する移民家庭の反応、などいろいろ思いを馳せました。
Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。
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