注文していたものがやっと届きました。これです。ネットで注文したのですが、届くのに3週間ぐらいかかりました。
何だ、ただのやかんじゃないか、と思われる方も多いでしょうね。でもフランスってただのやかんが、なかなか売っていないんです。
学生時代に買った赤いやかんを持ってフランスに来たのですが、その取っ手がぐらぐらして来て危ないので3年ほど前のクリスマスに義母に「赤いやかんを贈って。」と頼みました。パリでお店をいろいろ回った義母は赤いやかんが見つからなかったらしく「赤じゃないんだけど。」と言って、緑のかえる型のやかんをくれました。それが去年壊れたので、以来半年以上も、リヨンの百貨店や家庭用品のお店を思い出したときに覗いていたのですが、まず普通の「やかん」というものがなかなか見つかりません。あっても一種類しかなかったりで、色も形も嫌いで買う気になれませんでした。
で、Le Creuset(ルクルーゼ)というメーカーがホーローのお鍋の老舗メーカーとして有名なのを思い出し、このメーカーのホームページのカタログを見ると、赤いやかんがありました。でもホームページで販売していない・・・。販売店のリストすらない・・・。何のためのホームページよ!商売っ気なさすぎ!
そこでリヨンの百貨店でこのメーカーの鍋類を取り扱っているので、やかんを注文出来ないか聞きに行きました。返事は一言Non。「申し訳ありません。」とかそういうこと言わないわけ?とムッとしました。
もうこうなったらネットしかない、と検索をかけまくり、やっと注文できました。知らないサイトで注文するのも嫌だったし、実物を見て買いたかったんですけどね。
そうしたらこんなところで売ってるじゃないですか。
私の買ったのはこのモデルより大きいので全く同一の品ではないんですが、どうして日本の方がすぐ買えるんでしょう。これってフランス製なんですよ。作るだけで、自国では売らない。それはフランス人はやかんなんて買わない、と思われているということですよね。
そうなんですよ。一般のフランス人家庭では普通やかんなんて使いません。持っていないんです。今でこそお茶の愛飲者が増えていますが、伝統的にはコーヒーの国。コーヒーはコーヒーメーカーが作るので、やかんは要りません。たまにお湯を沸かしたい時(インスタントコーヒーや紅茶、ハーブティーには必要ですよね。)にはお鍋で沸かします。また電気ポットが普及していて、やかんより電気ポットが好まれるようです。電気ポットは百貨店や電化製品店はもとより、スーパーでも大型店なら簡単に見つかります。日本ならスーパーやコンビニでも売っていて、どこの家庭にもある「やかん」はフランスでは苦労して探さないと見つかりません。
大変な苦労をしてついに手に入れたこのやかん、フランスでは貴重な品でもあるので大事にして使いたいものです。このメーカーのお鍋は長く使える、と聞いていますので、きっとやかんも丈夫ですよね。
Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。
私は「ルクルーゼ貯金」なるものをやって、いつの日かあの重いお鍋を使うことを夢見ているのですが、その前に年とりすぎて持てなくなるかも・・・、です。そのルクルーゼのやかんがあったとは!!
薬缶もお鍋同様にこだわりたいです。特に仕舞い込むものではないので、気に入ったものを・・・と思います。長く使えるといいですね。