奈々が幼稚園で冠を作ったのを持って帰ってきました。

紙を芯に銀紙を使い、きらきら光るシールを貼っています。なかなか王冠らしいと思い写真に撮りました。
こんなものを作ったのは1月6日にエピファニーがあったからです。エピファニーは東方の三博士が生まれたばかりのキリストにお祝いを持ってきた日ですが、フランスではgalette des rois (王様のお菓子)を食べます。なぜこんな名前なのかですが、東方の三博士をフランス語ではles Rois Magesというからだと思います。
このエピファニーのお菓子には仕掛けがあります。fèveフェーヴと呼ばれる陶器製の小さな人形(生まれたばかりのキリストや三博士、マリア像や牛や羊などクレッシュの中の人物や動物が伝統だと思いますが、今はディズニーのキャラクターなど、宗教とは何の関連のないものも使われています。)が一つ隠されています。食べていて人形が出てきた人がroi 王様あるいはreine女王様になってお菓子を買ったときに付いてくる紙の冠をかぶります。地方によっては冠が2つ付いてきて王か女王になった人が異性を指名してもう一つの王冠を与えることもあります。あるいはお菓子に人形が二つ入っていることもあります。
この行事を幼稚園でもやったようで奈々がお菓子を食べた、と言っていました。今日そのときの写真が幼稚園に掲示してあるのを見ました。写真をみると子供がお菓子を前にして並んでいて、全員奈々が作ったのと同じような冠をかぶっています。フェーヴが出た子だけが冠をもらうというルールは小さな子でも知っていると思うので、冠の取り合いで喧嘩になるからみんなで冠をかぶった、ということではなさそうです。というのは給食のデザートにこのお菓子が出てきて、奈々が冠をもらって帰ってきたことがあるのです。奈々がフェーヴが出てもらえた、と言っていました。せっかく作ったのだから、かぶってお菓子を食べましょう、ということだったのかもしれません。
奈々の頭のサイズに合わせて作ってあるのでかぶりやすいらしく、家でもかぶって遊んでいました。
小中学校では授業の時間にエピファニーのお菓子を食べる、ということはもうないようですが、給食に出てきて、フェーヴが出ると冠がもらえる、ということは行われているようです。小学生のチッチも学校で誰それがもらった、とか言っていました。中学校ではフェーヴが出ても冠をかぶらされるのが嫌で隠したりするようです。「J'ai la fève! (フェーヴが出たー。)」と騒いでいた男の子が係員から冠をかぶらされてみんなの笑いものになったとか、のえが話していました。幼稚園や小学校ではみんなから羨まれる冠も中学では恥になってしまうんですね。
大人になるとまた平気になるようで、外を紙の冠をかぶって歩いている人を何度か見たことがあります。(さすがに一人ではなく、友人グループと一緒でしたが。)
Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。
みんなで楽しめるこういう行事は、大切にしたいような気がします。
その土地ならではの慣習やら楽しみ方がありますが、子供たちはその中で、色々なことを感じ取ってくれてるのでしょうね。^^