先週末にやっと、我が家でもクレッシュcrècheを用意しました。
普通は12月に入ってすぐから飾り始めるので、今年は遅めです。
クレッシュというのはご覧の通り、キリストの誕生のシーンをミニチュアにした(ミニチュアではない等身大のものも教会などの公共の場で目にすることがあります。)飾りです。フランスの家庭の伝統的なクリスマスの飾りと言えば、まずクレッシュ。クリスマスツリーも普及していますが、比較的最近始まった飾りだそうです。
うちはずっとクリスマスツリー(もみの木を切ったもので高さ、1m20から1m50ぐらいのもの。)だけでしたが、去年、夫の祖母の持っていたクレッシュを譲ってもらったので、去年からクレッシュも飾るようになりました。今年はツリーを飾りそびれているうちに今になってしまい、明日から出かけるので今さら飾れず、ツリーは無しになってしまいました。祖母から譲られたぐらいなので、うちのクレッシュは年代物です。素焼きで出来ているので壊れやすく、取り扱いに注意が必要です。動物のいくつかはあとから足したものなのか、プラスチック製です。
クレッシュをよく見ると、小屋の中にマリア様がひざまずいています。ヨゼフの姿も見えます。キリストは居ません。まだ生まれていないからです。25日の朝に飼い葉おけに入った赤ちゃんのキリストを真ん中に置くのです。さらによく見ると三賢者の姿も見えます。(写真が小さいので見えにくいですが。)この3人はキリストが生まれてから贈り物を持って挨拶に来る3人ですから、毎日少しずつ前に進めて、キリストの生まれる小屋に向かわせます。
フランスに来て初めてのクリスマスにあちこちで、こういうクレッシュを見て、やっぱりキリスト教のお祭りなんだなー、と思いました。クリスマスカードも、サンタクロースや雪だるまに混じって、聖母子像などのカードが売られていて、やっぱり宗教的な行事を感じさせます。
クレッシュもいろいろなタイプがあるんですよ。うちの人物は大きいのでも4cmぐらいですが、10cm以上あるものもあります。うちのはごく普通のよくあるタイプですが、アフリカや中南米の村をかたどっているものもありますし、人物や動物がユーモラスな形や表情をしているものもあります。いろいろなタイプを集めて毎年違うものを楽しむ、とか家のいろいろなところに違うタイプのものを飾る、とかも出来ますね。教会や市役所、学校などの場で見かけるのは、大型で上品でクラシックなものがほとんどですね。カトリックの学校に勤めていたことがあるのですが、その学校のクレッシュは、真っ白で人物は80cmぐらいあり、毎年玄関ホールに飾られていました。クリスマスの休みが明けて学校に行くと、休暇前には居なかった赤ちゃん(キリスト)が来ていて、面白かったです。
クレッシュ、ツリー以外のクリスマスの飾りとしては、ドアなどに飾るリースがあります。あと、窓にいろいろな模様をスプレーで描いたり、電飾を窓や庭の木などに付ける、ということも行われています。我が家はツリーとクレッシュぐらいで、窓の飾りは気が向いたらやる、という程度です。今年のクリスマスは山で過ごすので、山の家に行ったら、窓に簡単な飾りをしようと思っています。
Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。
「海外の習慣」のトラコミュ管理人cherryです。TB有難うございました。
フランスのクリスマスの話は初めて聞くので、とても興味深く読ませていただきました。
クレッシュって日本ではあまり見かけないけど、アメリカとかAUSでよく見かけます。
そちらでは皆さん飾られるんですね。
それにしてもおばあさまからのプレゼントとなると、代々引き継がれていくのかしらね。
それも素敵ですね。