前回に引き続き、仮装パーティーについて書きます。
下の写真のように、お城で中世風の衣装を借りて、これまた中世風のインテリアのサロンで談笑しながらアペリティフを楽しんだ後、いよいよ夕食になりました。
こういうときはアペリティフと食事で場所を変えることがよくあります。今回は中世の料理を食べるため、caveauと呼ばれる地下室に下りました。
ドレスをひきずってお城の石の階段を下りて行った先の地下食堂はこんなところでした。

なかなか中世っぽいじゃないですか。グラスではなく素焼きのコップが並び、銀の燭台に錫の水差しでした。そして、各自の席に並べてあった食器はこんな感じで、まさしく中世風でした。
お皿ではなく、まな板とのような木の板があり、スプーンは木製、フォークはまだ発明されていなかったとかで、ありません。巻いてある紙にはゴチック文字を使った中世風の綴り方で、この日のメニューが書いてありました。
前菜はパテ類と干しプルーン、干しアプリコットとピクルス、オリーブなどでした。ビュッフェ式なので好きなものを好きなだけ取れます。特筆すべきことはお皿が結局ないことです。写真にパンが見えますが、このパンが固いので、これに食べ物を乗せて運び木の板の上に置きました。このパンはもちろん食べられる普通のパンですが、中世では単なるお皿として使い、食べずに残し、貧乏人にあげていたのですって。ついついパンも味見をしたくて、ナイフで切って少し食べてしまいましたけどね。

あれ、主菜の写真を撮り忘れたのか、見当たりません。すみません。主菜はきのこの煮物とイノシシの肉の煮込み料理、2種類のソーセージでした。やはりパンも欲しいので、お皿代わりの固いパン以外に柔らかいロールパンも出ていました。これもビュッフェなので、取りに行って好きなだけ欲しいものを頂けます。
そしてデザートはこれ。白いものはスポンジケーキのようなもので、うす甘く右はレモン味、左はオレンジ味です。そして一番右はりんごに蜂蜜とアーモンドを乗せて焼いたもの。中まで熱くて美味しかったです。食後にはもちろんコーヒーが出ました。

そして、ただ食べていたわけではないんですよ。食事中に真ん中のスペースを利用して中世風のシナリオの寸劇、剣術のデモンストレーション、歌、中世の踊りなどのショーがありました。ステージがないので写真が上手く取れなかったのですが、下はダンスの時の写真です。オレンジの服を着ている青年が、いかにも中世の絵画から抜け出てきたような風貌をしていました。
これらのショーは、プロがやっているのではなく、アマチュアのクラブがやっていますから、素人っぽい反面、手作りの暖かさがあり、気楽にくつろげる雰囲気になっていました。ショーの人たちに気軽に話しかけたりもできます。私の隣に座っていた人が、ローマ時代のディナーはどうか、と提案していました。寝椅子に寝転がりながら、少年が差し出す葡萄を食べ、服装は肩からかける白い布、といろいろスタッフと盛り上がっていました。「ça va pas plaire à tous le monde. でも、万人向けじゃないかも。」と道化に扮した人が言っていました。
剣術のデモンストレーションではお客の中からやりたい人を募ってスタッフと剣を交えたりもしました。今のフェンシングとはテクニックが違っており、動きは剣道に少し似ています。金属の太く重たい剣だったので、剣同士が当たってカンカンと音がしていました。イギリス人のお客さんが選ばれ、フランス人スタッフとの戦い、ということでGuerre de cent ans(百年戦争)だ、と盛り上がりました。またTête(頭)と言われたら頭に上から切りつけ、スタッフ側はそれを剣で受け止める、というのもあったのですが、イギリス人が「英語で言ってくれないと分かり難い。」と冗談で言ったので、Head!とスタッフが叫び、笑いの渦が沸きました。
夫の今の会社は外国人の社員が多いせいか、このように会社が主催する催しが、いくつかあり、楽しめます。参加はもちろん強制ではないので、興味がない時、都合が悪いときは行かなくてもいいのです。去年の12月はキャバレーで、その前はカジノでした。その前はアイルランド民謡のグループのショーがあるディナーでした。来年はどんな企画なのか楽しみです。
Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。
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