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中世のお城の仮装パーティー その1

  土曜日の夜に、夫の会社の年末のパーティーがありました。毎年12月にあり、違った趣向で催されます。今年はリヨンからアルプスの方に向かって行くとある、ブゴワン・ジャイユー近くにある中世のお城を借り切っての中世をテーマにしたパーティーでした。

 周りに何もない、すごく田舎にあるそのお城は夜見るとこんな感じでした。

          お城
 

  お城はもちろん作り物ではなく、本物の中世のお城です。今はホテルや会議場として使われているらしく、レストランもありました。夫の会社の会議場として利用することもあるらしく、3回ぐらい来たことがある、と夫が言っていました。私はもちろん初めてです。

 お城の中庭にクリスマスの飾りがありました。


             お城入り口

  今回は中世の仮装をして、中世の料理を食べ、中世に関するショーを見る、という趣旨です。仮装パーティーと言うと、衣装を準備せねばならず、仮装にあまり興味がない私には面倒な催しですが、このパーティーは全く面倒がありませんでした。手ぶらで行くと、お城内に衣装がたくさん陳列してあり好きな物を選んで着替えればいいのです。着替え用の部屋もきれいなホテルの一室が用意してありました。

 サイズのこともあるので、どれでも好きなのを着られるわけではありませんでしたが、それでもかなりの種類の衣装がありました。被り物も用意されていました。私は貴族の奥様風のトレーンを引きずるドレス、スペインの絵画などで見る顎の下に帽子からつながっているレースが垂れてくる、王冠のような形の帽子をかぶりました。帽子の生地がドレスと同一で、合わせて使うように出来ていました。胸があまりに大きく開いていて寒そうだったので、着ていたセーターの上から着ました。セーターが偶然ドレスの飾りと似た色でだったので、丁度よかったです。帽子から降りてくるレースで胸開きが隠れるようになっていました。


            人々

 女性用の仮装は貴族っぽいものが多かったですが、男性用はかなり種類が豊富でした。騎士や修道僧、狩人、ちょうちん袖の王子様、道化もいます。

 最初は上の写真の、木張りの床と壁の、中世らしい調度のサロンでアペリティフが出ました。上の写真の道化(fouとか boufonと呼びます。)はスタッフの一人で楽しい雰囲気作りをしていました。それから女騎士の扮装をした女の人が出てきて中世の歌を2曲ほど披露しました。私たちはキールやシャンペンなどのグラスを片手に、アペリティフを食べながら鑑賞しました。

  こちらはドイツの騎士団長夫妻(って騎士団員って妻帯できないんですよね。)。なかなか似合ってないですか、この仮装。夫の同僚のドイツ人とその奥さんです。

             騎士団長

  今夜は中世料理が出る、と聞いていたのですが、アペリティフはごく普通のカナペでした。(美味しかったけど。)
            アペリティフ
 

  テーブルの隅に干し肉の切ったのが山のように盛ってありましたが、それは中世っぽかったです。

  さてこのような催しは毎年、クリスマス前のこの時期に行われます。子供も参加できる家族向けの催しも毎年行われており、サンタの仮装をしたおじさんがプレゼントを子供に配ります。

 参加費はなく、費用は全て会社持ち。これは大人だけの催しで、カップル(結婚しているかどうかは不問)で行くのが普通です。クリスマス前という時期ではあってもクリスマスパーティーという言い方はされていません。Fête de fin d'année(年末のお祭り)という言葉が使われています。夫の会社は様々な国籍の人が働いており、キリスト教徒ではない人もいるからでしょう。催しに宗教的は性格は一切ありません。

 私は以前キリスト教系の私立学校に務めていたことがありますが、そこではFête de Nöel(クリスマスのお祭り)と言っていました。でも、こちらも宗教的なものではありませんでした。

 日本で言うと忘年会のようなものですが、配偶者や恋人を連れていくところが違っていますね。子供はベビーシッターに預けて行きました。夜8時ぐらいから始めまり、1時を回ってもまだ終わっていませんでしたから、預けるしかありません。帰ってきたのは深夜2時です。

 さて仮装の感想ですが、全然似合いませんでした。しかもぞろぞろと邪魔。すそを引きずるドレスですから、ドアに挟まれそうになったり、人に踏まれたしもしました。しかも私の着ていたのは袖が手が十分隠れる長さで袖口が広く、着物の袂のようだったんです。胸元には帽子から垂れたレースがかかっており、こちらもぞろぞろ。帽子も重くて顎の下に垂れるレース以外にも後ろにもレースが垂れていました。これで階段の上り下りもしていましたし、食事を取りに歩き回ったりしていたんです。おまけに上半身を締め付け胸がやたらと開いているデザイン。たくさん食べるのには向きません。(でも食べたけど。)

 昔って大変だったんですね。更衣室で着換えているとき、背中の紐を引っ張って締め付けるタイプのドレスを着ている人が二人いました。二人で締め合いながら、「これで気絶したら、ますます中世。」とか言っていました。私のように寒いので下に服を着たまま、という人も大勢いました。
 

 中世のディナーについては次回、写真を添えて書きたいと思います。

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2件のコメント

[C487] 面白そう

二人で締め合いながら、「これで気絶したら、ますます中世。」とか言っていました。・・・というのが、すごく面白いです。

[C493] grapyさんへ

 なんだか着慣れないものを着ると緊張しますよね。長く引きずるので動きにくかったのですが、他の人も多かれ少なかれ同じ気分じゃなかったかと思います。
 昔の女の人ってよく気絶したって言いますが、コルセットを閉めていて肋骨や肺まで形が変わっているんですよね。(纏足と同じ原理)だから体に無理がかかってたと思うんです。中世じゃなくてもっと後の時代かもしれませんが。

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Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。

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