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チッチの船上合宿

   今日は先週行われたチッチの船上合宿の話です。(これまでのいきさつについてはこちらこちらの記事。)

          船
  

  チッチのクラス、7歳−8歳児が24人参加し、11月8日の月曜の朝9時に乗船しました。イタリアのトリノから8歳−9歳児のクラスが前日の日曜日の夕方から船に泊り込んでおり、チッチたちがあとから乗り込んだわけです。チッチたちの船は上の写真の右側の船で、左の船を通って乗り込んだと言っていました。

 私は都合でチッチが船に乗り込むまで待機していられず、乗船の前に帰ってしまいました。チッチによると、チッチのクラスメートが集まり全員名札を付け、乗船する前に、船からイタリア人たちが降りてきて挨拶をし、全員で船に乗り込んだのだそうです。船の中では救命胴衣の付け方や安全上の注意があり、乗組員の紹介などでお昼ご飯になってしまい、昼食後はベッドメイキングをしてその後、船が動き始めローヌ川を下って最初の訪問地に向かったのだそうです。出発するまで何時間も停泊していたんですね。

 リヨンの旧市街の歴史建造物を見学したり、自分たちの小学校へ案内したり、市役所でレセプションに招待されたこともあったそうです。(やはりリヨン-トリノ友好プログラムの一環ですから、外交的な催しもありますね。)水と雨具の入ったリュックをしょって多い日は6時間以上歩いたようです。

 一番印象に残ったのは、船の中でゲームなどの活動で過ごした夜だそうです。木曜日には夜更かしして船上でboum(ブーム)があったそうです。ブームというのはダンスパーティーで、ディスコミュージックをかけてみんなで踊るようです。この日はリヨンの光のお祭りで外はイリュミネーションがきれいで、船員さんが花火も上げてくれたのだとか。

 また子供たちをロッソ、ジャーロ、ヴェルデという仏伊混合グループに分けてゲームの結果などを競い合ったのも楽しかったそうです。チッチは交流相手のアレッサンドロと共にロッソに入っていたとかで、一番ゲームが強かったのがロッソ、一番真面目なのはヴェルデ、一番騒々しいのがロッソ、一番ふざけているのもロッソ、と最後の日の先生から講評があったときに評価されたらしいです。やっぱりチッチのチームが一番うるさかったんだ・・・。

 ゲームの中で、交流相手の好きなスポーツ、科目、家族の名前、好きな有名人などを覚え合うというゲームがあったそうで(交流のためのゲームですね。)アレッサンドロの両親と弟妹の名前、スポーツは柔道で算数が好き、と教えてくれました。


  ちなみにチッチはテニス、算数、ルイ14世なんですって。アレッサンドロのすきな有名人は俳優だって言ってたけど知らない人だった、ということでした。家族の名前を覚えたのは4月にアレッサンドロのおうちでホームステイするときに役立つでしょう。

  それにしてもチッチはイタリア語を話す機会はあったのでしょうか。イタリアの子たちのフランス語はどうだったのでしょうか。気になったので聞いてみました。チッチによると、イタリアの子たちのフランス語は子供によるそうで、すごく上手な子もあまり上手でない子もいたとか。アレッサンドロのフランス語についてはこんな風に言っていました。

Il parle moins bien que moi, mais ça va. Il comprend bien. C'est pas mal. (僕よりは下手だけど、大丈夫。よく分かってる。下手じゃないよ。)

 さらに質問してみました。

「チッチはイタリア語でしゃべったの?」

「うん。」

「通じた?」

「通じたよー。Il m'ont corrigé parfois. Il m'ont appris des mots que je connaissais pas. (時々直してくれて、知らない言葉を教えてくれた。)」

ただ向こうのフランス語のほうが上手いので、ほとんどフランス語で話していたそうです。やはりバイリンガル家庭の子達ですから、チッチのイタリア語とはわけが違いますよね。

 トリノから来ている引率の先生の一人はフランス語は分からない人だったそうですが、チッチたちの引率の先生二人のうちの一人はイタリア語は話さないはずですから、同じですね。

 月曜日の乗船の時にイタリアの子達を見ることが出来なかったので、金曜日にチッチを船に迎えに行った時は早めに行きました。私が着いた時は船は停泊していましたが、人影は見えず、岸壁で子供たちが降りてくるのを待ちました。

 でも降りてきたのはチッチのクラスの見慣れた子たちだけ。あれ、イタリア人は?降りてきたチッチに聞いてみたら、

「もう帰っちゃった。」

えー、なあんだ。飛行機で来ていたので、空港へ向かうバスに乗って出発した後でした。チッチたちはお見送りしたそうです。泣きそうになっていた子がいたそうです。

 怪我人や病人を出すこともなく、事件と言えば、市内で買ったお土産を失くしてイタリアの子が泣いてしまった、おねしょをした子が居た、お母さんが恋してくて泣いていた子がいた、という程度だったようです。

             お帰り
 

 上の写真は下船の風景です。

 4月にトリノに行くまではメールなどで交流を続けるそうです。チッチは船の食事が美味しかったとかお世話係のお兄さんが優しくていい人だったとか、今も船を恋しがっています。4月にトリノに行くときはどんな土産話があるか、今から楽しみです。チッチたちは飛行機ではなく列車で行きます。

 チッチは何日も家を離れて友達と宿泊するのは初めてだったので、良い経験になったと思います。

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6件のコメント

[C475] なんて楽しそうなのでしょう!

チッチさん、おかえりなさいませ。
楽しそうですね〜。私も参加したかったですよ。
大きなトラブルもなく1週間を終えることが出来て、待っていたご家族の皆様もほっとされたのではないでしょうか。
イタリア語もうまくいったようで、めでたしめでたしです。
1週間も家族と離れて過ごすのは初めてだったそうですが、イタリアへ行く時の良い予行演習になったのではありませんか。逆にまず外国(フランス)へ行くことになったイタリアの子供たちは緊張したかと思います。みんながお家へ帰って「楽しかったよ!」とお話していると良いですね。
  • 2007-12-13
  • すい
  • URL
  • 編集

[C476] すいさんへ

 そうですね。イタリアへ行く予行演習になりましたね。一度出会って知っている子の家にホームステイするのと、全く初対面とではやっぱり全然気分的に違いますよね。親としてもこの方が安心です。
 イタリアの子たちは程度の差こそあれバイリンガルの子たちで、一人では初めてでもフランスへ毎年来ているような子たちだと思うので、チッチたちほどは抵抗がなかったのではないでしょうか。
 再会を楽しみにしてくれているといいんですけどね。
 今日またチッチから聞いたことですが、毎晩イタリア人の先生マルコによるイタリア語の絵本の読み聞かせがあったそうです。「で、聞いて分かったの?」と聞いたら「あんまり。」という答えでした。やっぱり。でも耳からとりあえず入れようということですね。それにチッチのクラスにも一人か二人イタリア系の子がいて、流暢に話すかどうかは知りませんが聞いて分かる子はいるらしいです。
 日本とこういう交流ってないのかな、と私は思ってしまいます。横浜市と姉妹都市なんですけど、小学生の交換留学なんてないですよね。

[C478]

  船上合宿といい、異文化交流といい、ほんとに素敵な経験でしたね。
  ほんとに、まゆのさんのおっしゃる通り、日本ともこういう交流があったらすばらしいですよね。とくに島国日本の子供達が外国との接点を肌で感じられるって、小学校で英語を教えるより国際人を育てるなら重要なことですよね。大学や高校で簡単に交換留学システムがあるヨーロッパの学生さんたちを、とてもうらやましく思います。

[C479]

ロッソ、いかにも賑やかなイメージですよね。
ヴェルデは真面目そう。
なんとなく色に合わせてグループわけしたんじゃ?!
うちも留学生を預かって4日目。今のところ何事もなく楽しくやってるようですよ。

[C481]

すごい!七、八歳で何泊の合宿だったんですか?
しかも船の上なんて、すんごい体験ですよね!先生になりた〜〜〜い!!!

また、一緒に参加した外国の生徒たちとふれあって、そこへホームステイの予定があるなんて、
ほんと、すっごい充実した良いプログラム!!!

[C483] コメントありがとうございます。

*grapyさんへ

 そうですね。いい経験になったと思います。確かにヨーロッパは国が陸続きで行きやすいせいか、中学生ぐらいで学校ぐるみの交流があります。

 私の勤務していた中学・高校にもドイツやスペイン、イタリア、カナダから生徒が来ていました。長いときは一人で来て3ヶ月ぐらい滞在して行き、短いときは先生に引率されたグループで1週間ぐらいでした。私の日本語の授業を見学に来たこともありました。見学していいか許可を求めてきたドイツ人中学生たちのフランス語がものすごく丁寧でびっくりしたことがあります。きっとこういう風に言いなさい、と習ったとおりに言ったと思うのですが、外国人のほうが丁寧ってこと、ありますよね。(一度、日本の新幹線の車内で人にぶつかられ、謝ったその人の言い方がとても丁寧な発音の「すみません。」で、驚いて見たら外国人でした。)

 く公立校に居ても近隣とは言え外国に修学旅行の機会もあるのですから、いろいろ参加して経験を深めて欲しいと思います。

*麻さんへ

 そうかー! 確かにロッソはイメージ的に生き生きしていて活動的ですよね。だからうるさかったのか。ヴェルデは確かに大人しくてまじめそうですねー。やっぱり色に合わせてのグループ分けなんでしょうか。騒々しい子ばかり集める危険は承知の上での選択だったとか・・・。

 あ、フランスからの留学生を預かっているんですよね。問題なく仲良くやっているなら安心ですね。ドイツでの経験が良い思い出になることでしょう。

*とくだいままさんへ

 この年齢で泊りがけの林間学校へクラス単位で出かけることは、さほど珍しいことではありません。ただ外国でのホームステイはそんなにあることではないと思います。姉妹都市の交流プログラムの指定校に選ばれて運が良かったんです。

 ホームステイを今から楽しみにしています。

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プロフィール

Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。

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