今日は子供たちと訪れたパリのポンピドゥーセンターの作品から心に残ったものを紹介します。(こんなところに載せていいのか、と思いましたが、一応批評ということで。)絵画で前から好きだったものも写真を撮ったのですが、複製?になるかもと思って思いとどまりました。立体作品なら批評になるかと思ったので載せます。
子供たちが一番気に入ったのはこの作品です。美術館内を歩いていると、このようなドア?がありました。いかにも中に入れ、と言いたげに開いています。
近寄ると中へ入ってもいいようでした。中はこんな感じです。
ちょっと洞窟のような空間が出来ていて、中で子供が走り回っていました。
写真でもわかりますが、床がボコボコしていて子供が遊びたくなるような所なんです。床はプラスチックのようなもので出来ているらしく、足音がドタドタと響きます。(子供にはそれも面白いんですよね。)
子供たちの感想は
Il est rare qu'on puisse courir dans un oevre d'art.
(芸術作品の中を走れるというのは珍しい。)
なるほど、その通りですね。次々といろんな子供が入ってきて飛んだり跳ねたり、走り回ったり、キャーキャー大声で叫んだりしていました。(響くのでこれも面白いです・・・。)
まあ、こういう鑑賞の仕方もありかと・・・。
しかし走り回って面白かった、というのでは美術館に来た価値はない、と思い私は説明も読みました。(真面目ですねー。)
題名と作者名だけで終わっている作品も多いのですが、これは説明が付いていました。興味のある方はクリックして拡大してお読みください。
説明をまとめるとこんなことが書いてあります。
作者はJean DUBEFFET ジャン・デュビュッフェ。
作品題名はLe Jardin d'hiver(冬の庭)です。
この作品はデュビュッフェが1962年から手がけたL'Hourloupeというシリーズの一つだそうです。このシリーズはぐるぐる回る線と地味な色彩がキャンバス上で謎めいた構成をなしているもので、絵画の構想が数々の立体作品にも応用されたそうで、これもその立体作品の一つです。段差や凸凹が黒い線で強調されていますが、それとは逆に凹凸とは矛盾した線もあり、近く全体に疑問を投じている作品だと解説は評価しています。
私自身はこの白い洞窟のようなものは氷の洞窟のようで、ぐるぐる回る模様や段差も相まって、南極のような印象を受けました。扉が冷蔵庫っぽかったですし。自然を連想する題名とはまったく違う人工的で冷たいイメージですが、曲線がどこかユーモラスにも感じられ、冷たいとも言い切れません。
プラスチックの床と接触するときに出る音もボコボコした音で柔らかい感じがし、冷たいイメージを裏切っていました。自然をイメージした題名に反した冷たい白のイメージが一瞬現代の文明批判(現代美術によくあるパターンだし。)を連想させたのですが、そうとも決め付けられない何か丸っこい感じを受けます。扉が付いているので、この空間は閉じることが出来ます。これも何かを意味しているのでしょうか。
中に入れる作品というのは外から眺める作品とは違う印象を与えるなー、とあれこれ考えた作品でした。
デュビュッフェの他の作品の作品はこちらにもあります。
なおこの記事は専門知識などなしに、ただ旅行記の一部として書いていますので、ここに書いてあることはおかしい、という方がいらっしゃいましたら、お許しください。またもっと突っ込んだ解説が出来る方がいらっしゃいましたら、よろしければコメントをお願いします。
Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。
さっそくお邪魔いたします。私がたった一度だけパリに行った時は、ポンピドーへは行けなかったのです。(時間の関係で)
こんな、楽しい展示物が多いのですよね?
パリは、日常にアートがあったので、とても刺激的でした。
こんな環境にすぐいらっしゃれるなんて、本当にうらやましいです。
物理的に簡単には行けませんが、これからはまゆのさんのサイトにお邪魔して、あたかも自分の経験のように楽しませていただきますね!