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ワインの展示会へ行って来ました。

  今日は家族でワインの展示会へ行ってきましたので、そのことを書きます。この展示会はリヨンでは、毎年今頃に行われており、我が家も毎年顔を出しています。


 正式にはSalon des Vins des vignerons indépendants (独立ワイン農家のワイン展示会)という名称で、大会社が製造するワインではなく、各地方の特色を出しながら各々のやり方でぶどうを栽培しワインを造っている農家が、自作の自慢のワインを持って参加しているもので、試飲して購入するという展示会です。


 入場料は安いと思いますが、有料です。と言っても私たちは払ったことがないので、いくらなのか分かりません。4年前に初めて行った時は、友人からもらった招待券で入りました。そのときに何かを買うと、その業者が招待券を送ってきますから、翌年からはそれを使えばいいのです。


          グラス


  入り口でこのような試飲用のグラスをくれます。(一人一つです。これは私が写真を撮るために夫に私の分を預けたから二つになっています。)


 フランス全国から、実に多くの農家が参加していて、各農家がスタンドを出しています。スタンドの上に、農家の銘柄名、地方名などが書いた看板が出ているので、それを頼りに好きなワインを探します。総合案内板で、探し出し、会場の地図で場所を確認して、目当ての農家に直行してもいいですが、ぶらぶら歩いて目に付いたところで試飲する、という楽しみ方もあります。(うちはたいてい後者です。)


 会場の写真を撮ってみました。こんな感じです。

  人が多くて 上手く撮れませんでした。すみません。白い半円形の看板がたくさん見えますが、それが各スタンドの看板です。ここに銘柄や出身地が書いてあります。


           ワインの展示会


  自由に回ってどんどん試飲して、気に入れば買えばいいわけですし、試飲せずに購入ももちろんできます。知っているから、と言って試飲せずに買っている人も見かけました。でも私の経験から言うと、試飲したほうが喜ばれます。農家の方はワインを持ってはるばる遠いところからリヨンまで出て来ているので、お客さんの口から試飲の感想を聞いたり、よもやま話をするのを楽しみにしているのではないでしょうか。それにいろいろ試飲して、こっちの方が好きだ、と納得して買ってもらったほうが向こうもうれしいでしょうし。


 今年は時間的に長居出来なかったので、各スタンドは比較的短時間で済ませましたが、私は去年はアルザスワインのスタンドで、何種類も味見しました。私の批評にいちいちうなずいてくれて、「それが好きだったら、これなんかどうでしょう、絶対気に入りますよ。」とか言われて別のを試飲、「それとこれじゃ、全然ちがうでしょう。」とまた別のを出してきて・・・、という具合で、たくさんの銘柄を味見して、一番好きだったの2種を3本ずつぐらい買いました。私とおじさんで勝手に盛り上がっていて、薬を飲んでいてお酒を控えていた夫はノリについて行っていませんでした。いかにも誇りを持ってワインを造っている、という感じのおじさんでした。今年も来ていたようですが、「別のを試そう。」と言う夫に従ったので、そのスタンドへは行きませんでした。


 この展示会は、ワイン好きには天国のような催しです。フランス全土のワインが一同に会していますし、朝から晩まで無料で試飲できます。ちびちび一日中飲んでいるのではないか、という人を何人も見かけました。試飲しながら、農家の人や他のワイン好きの人たちとワイン談義に花を咲かせるのもいいですし、世間話も出来ます。ワインのおつまみになるフォアグラやソーセージやチーズも名産の地方から専門の業者が来ていて、試食販売をしています。疲れたらカフェで休憩も出来ますし、フォアグラやソーセージのサンドイッチも売っています。ワイン関連書籍のコーナーもあり、そこで買った本を読みながらコーヒーを飲んでいる人も居ました。


 展示業者は地方から来ている農家の方ですから、自分の出身地の業者のところで故郷の話をするのも楽しいでしょうね。そいういう人も見かけました。お国なまりも聞けますし、地元の話もできます。子供の頃、よくヴァカンスで出かけた地方のワインを買っている人も目にしました。「子供のころ毎年行ってたんですよ。」なんて言っていろいろな地名を出して世間話をしていました。


 私が最初に買ったのはたまたま立ち寄ったジュラのワイン農家のvin de paille(藁のワイン)というワインです。他の人が試飲を頼んでいるのを耳にして、名前が面白いので私も飲んでみました。ぶどうを干してから造るジュラ地方独特のワインだそうで、確かに独特の甘みとコクがありました。名前の由来を聞くと、昔、ぶどうを干しているときに藁をかけていたからだ、と教えてくれました。こんな風にいろいろ尋ねても、皆さん、丁寧に教えてくれますし、ワインの飲み方やどんな料理と合うか、などどんどん質問できるのも、こういう展示会の楽しいところです。夫は今年のジュラの雪はどうか、などと聞いていました。(スキー場がある地方ですから。)今年は平年より寒く、今年は雪が多そうだということでした。


 ジュラのワイン農家の方はこの方です。にこやかで応対の丁寧な方でした。記念に一枚、と言ったら快く応じてくれました。


        ジュラのワイン農家の人


 私が買ったのは2002年もので、19.70ユーロでした。ハーフボトルでこの値段ですから、(ハーフボトルしかありませんでした。)高めのワインですね。こういう製造工程に手間がかかっているワインは普通のワインより高くても仕方がないですよね。息子はこのスタンドに置いてあったvin jaune(黄色いワイン)というのに関心を示していました。


 それから長女の希望でClairette de Dieという甘口の発砲ワインを試飲しました。彼女のお気に入りなのです。真っ先に試飲して「おいしい。」というので何本か買いました。甘口ですが、さっぱりして軽いワインで、私も好きです。ここのスタンドではおつまみのお菓子を置いていて、子供たちと一緒に食べました。このスタンドのおばさんたちは、今年は展示会場の隅のほうに追いやられてお客が少ない、と冗談交じりにこぼしていました。お客さんは会場の中央付近に集まるのだそうです。スタンドの位置はくじで決まるのですって。私たちは銘柄のリストから探して来たので、隅で人も少なくてかえって楽でした。「Clairette de Dieは2社参加していて、もう一つはいい位置にいるのよ、今年はうちは駄目ね。」なんて言っていました。


 それから夫がロワールの赤い発砲ワインを探すと言い出し、ロワールの業者のスタンドへ向かいました。一つ目のスタンドでは「買う人が少ないので持って来ていない、もう飲んだことがあって知ってる人しか買わないんですよ。」と言われ、以前ロワール地方に住んでいたので・・・と世間話をひとしきりして、ロワールから来ている別の業者が持っているかもしれない、と言ってその業者のスタンドの位置を教えてくれました。そこには置いてありました。その名もRubis Perlé(真珠のようなルビー)。なんだか女性向の名前じゃないですか。ということで私も試飲しました。赤ワイン特有の渋みと甘みが面白い具合に混じり、泡もありますし、個性的だと思い、購入しました。それから夫が白も買いました。


 ワインを試飲するときは、当然ですが、味がさっぱりしたものから始め、ボディーのしっかりした味の濃いワインは後で試飲します。ここでは先に赤を飲んでしまったので、スタンドの人が白は今飲んでも・・・、と困っていたので、味見はせずに買いました。


 最後は私が今日試飲したいと思っていたMonbazillacです。これも甘口ですから、今日は甘口ばかり買っています。思えば去年も甘口を中心に買いました。子供もおいしいと言って試飲するので退屈せず、量販店では取り扱いが少ないのでこういうところのほうが品数が多くて買いやすいのです。1件目は品切れ、他のワインを試飲させてくれましたが何も買わず、2件目はまだ残っている銘柄があったので2種類味見して2003年ものの特殊なCuvée(桶)を買いました。普通のCuvéeも飲んでみたのですが味が違いました。この違いの理由を尋ねたら特殊なほうはぶどうの木が古く、ぶどうの種類も違うと説明してくれました。一本9ユーロで2本買いました。


 このスタンドではぶどうジュースも扱っていて、子供たちに試飲させてくれました。見た感じは白ワインそっくりなのですが、もちろんジュースなのでアルコールはありません。3歳の次女がワイングラスに入ったこのジュースをごくごく飲んでいたので、通りがかりの人たちが驚いた顔をしていました。


 だんだん荷物も増えてきて重くなってきたのでこの辺でワインは止め、フォアグラのスタンドで、今度はフォアグラを味見して、いろいろ買い込みました。クリスマス用です。この時期に展示会をやるのは、クリスマスや新年のお祝いにワインやフォアグラが要るので、それを見込んでのことでしょう。しっかり引っかかって毎年買っています。


 あれこれ味見して、おしゃべりして、楽しい展示会でした。人ごみで機嫌が悪くなるかと思った子供たちも、機嫌よく味見したり荷物を持ってくれたりして、気分よく過ごせました。今年はいろいろなスタンドで買い物をしたので、来年は招待券がたくさん来ると思います。そうしたら知人たちに配ろうと思います。そのためにすべて小切手で支払ったんです。小切手に住所や名前が書いてあるので、それを見て送ってくるからです。


 長居して話し込んで、いろいろ試飲して、好みに合ったものを買う、というこの展示会、人ごみにも関わらず、フランスらしいのんびりした雰囲気が漂っています。


 C'est un pays de vin, la France.  (ワインの国だよ、フランスは。)と夫が家に帰ってすぐ言いました。






 


 

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5件のコメント

[C344] 来年のチケット予約しま〜す!

こんにちは!

アルコールは日本にいた大学時代に飲み過ぎたためか
こちらに来てストレスがないせいか
すっかり飲まない生活になってしまいましたが
せっかくリヨンでワイン市があるのですから
一度は行ってみようと思います。

来年のチケットをお恵み下さ〜い!
どうぞよろしく。

[C346]

 ワイン飲み放題、フォアグラ、ソシス食べ放題。いいですねえ。うらやましいです。ジュラのロゼも白も私も好きです。ブザンソンで語学学校に行っていたとき出会う機会があり、ファンになりました。
 うちもやっと12がう1日付けでフランスへ戻れることになりましたが、リヨンではありませんでした。ラヴァルです。来年の9月までにリヨンにたどり着けたら、と願っていますが。

[C349] コメントありがとうございます。

 ★はるるん★さんへ

 チケット、了解しました。今年も使わないチケットがあったので、差し上げれば良かったですね。ほろ酔いの人が少数居ますが、泥酔状態の人は皆無で、やはり「酒飲み」ではなく「ワイン愛好家」の催しだと思います。人ごみがちょっと辛いですが、険悪なムードはなく、楽しいですよ。

*文さんへ

 ワインは飲み放題ですが、フォアグラとソシスはさすがに食べ放題ではないと思います。参加スタンドの数が少ないので、一箇所で食べまくるのはちょっと出来ないような・・・。もちろん試食は出来ます。

 思い出のワインっていいですね。私はフランスに来たばかりのころシャンパーニュ地方に居たので、そのころ飲んでいたシャンペンの銘柄が懐かしいです。あのころはシャンペンが大学のちょっとした催しにも当然のように大量に並んでいたんです。フランスだからだ、と思っていたのですが、シャンパーニュ地方だからだと、あとで他の地方に引っ越したときに分かりました。シャンペンって高いんですよね。

 あら、リヨンではなかったのですか。Lavalですよね。ブルターニュのラヴァルなら行ったことがあります。ブルターニュのクレープは本場ですから味が違いますよ。リヨンに来て恋しく思っています。(この辺はクレープ屋さんも少ないし、あってもまずいです。)あと、クイナマンというブルターニュのお菓子もリヨン周辺では手に入らないので恋しく思っています。その地方ごとに食べ物が異なるので楽しいですね。

 リヨンに来られる日を楽しみにしています。でもラヴァルも楽しいと思いますよ。ブルターニュの人たちは暖かくて親切ですし。

[C354]

クイナマンkouign-amamnというお菓子、ぜひ食べてみますね。晴れてリヨンへ行ける日にはお持ちしまーす。と思ったけど、タルトのような生菓子ですか?主人曰く・・・

[C357] 文さんへ

 クイナマンはバターのお菓子なのですが、生菓子ではありません。バターでベタベタになるまでオーブンで温めると美味しいです。ぜひ持ってきて下さい!日持ちもすると思います。でも何ヶ月ももつものではないですけど・・・。

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Author:まゆの
フランスに住み始めて早16年。フランス語に限らず語学や語学学習にはいつも関心を持っています。フランス生活についても、個人的な視点で書いていこうと思っています。家族はフランス人の夫プー、長女のえ(12歳)、長男チッチ(8歳)次女奈々(4歳)の5人、プラス2007年8月23日から飼い始めたうさぎのクッキー。

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